文春文庫
超音速漂流 (改訂新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 499p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527938
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

誤射されたミサイルがジャンボ旅客機を直撃した。機長は死亡し、乗客が酸欠により凶暴化するなか、無傷の生存者たちは必死で生還をめざすが、地上では事故の陰蔽のために生存者もろとも機を墜とそうとする計画が進行していた。82年に出版され、今や古典となった航空サスペンスの名作が、全面的加筆を施され、決定版として登場。

著者等紹介

デミル,ネルソン[デミル,ネルソン][DeMille,Nelson]
1943年、ニューヨーク生まれ。「誓約」「将軍の娘」などで知られるアメリカのベストセラー作家

ブロック,トマス[ブロック,トマス][Block,Thomas]
アメリカの大手航空会社のパイロット

村上博基[ムラカミヒロキ]
1936(昭和11)年生まれ。東京外語大学ドイツ語科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

102
昔のプラモデルの箱絵のような何とも安っぽい、ダサいデザインの装丁に騙されてはいけない。これはとんでもない名作と言って間違いない。サンフランシスコ発日本行き超音速旅客機を見舞う未曾有の事故。300名の乗客乗員の運命を担うのは名もなき小型機パイロット。飛行機ごと彼を亡きものにしようとする軍部、航空会社の陰謀。悪天候、燃料の枯渇、急減圧により脳損傷を受け暴徒化した乗客の襲撃。危機また危機の連続に息もつかせず、本を閉じる事が出来ない。一気読み必至の作品。読後感も素晴らしい。【シャドー81】よりこちらを推したい。 2022/08/04

chiru

96
読む手が止められない航空サスペンス。 誤射されたミサイルが、超音速空域をフライトする乗員300名を乗せた旅客機に命中。 絶望的な状況下で生還した3人に迫る脅威は、酸欠により狂暴化した乗客たちだけではなかった。 撃墜して闇に葬ろうと画策する軍部。 保険会社と結託して帰還を阻止させようとする航空会社など、事故を無かったものにしたい思惑のなか、生き延びた乗客が賢明に損傷した旅客機を着陸させようと頑張ります。 元パイロットと小説家の共著ということで『本物感』にあふれ、桁外れに怖くおもしろかったです。 ★52018/05/10

goro@80.7

62
共著版は初読みですが、面白い小説は何年経っても色褪せずやはり胸熱く面白かった。亜空間を飛ぶ音速旅客機のどてっぱらに開いたのは、F-18から放たれたミサイルだった。パイロットも倒れ、無きものにしようと自己保身に走る海軍将校、酸欠状態となったため生きる屍となった乗客たち、補償金問題に躍起になる保険会社と航空会社幹部。四面楚歌の状態で操縦輪を握ることとなったセスナパイロットに襲い掛かる危機また危機。手に汗握る展開にページを捲る手は止まらない。満腹です。2021/02/16

bookkeeper

45
★★★★★ 再読。海軍の新型ミサイル実験で誤射された超音速旅客機。乗員乗客は数人を除いて低酸素による脳損傷を負うか死亡し、旅客機は自動操縦で漂流状態になる。過失を隠蔽したい軍責任者・莫大な補償を免れたい航空会社と保険会社、機内にはゾンビの如く徘徊する脳損傷者達…。ごく僅か残った健常な生存者の生還なるか。 航空パニックモノの傑作。ミサイル直撃後の機内や低酸素に陥っていく迫真の描写からクライマックスまで息もつかせずに一気読み必至。「漂流」のスローな印象と「超音速」のミスマッチ感が、読後はしっくり来ます。2019/05/11

KEI

37
藤沢周平さんのエッセイの中にお好きだと出ていたので手に取った本。亜宇宙空間の中を超音速の旅客機がミサイル攻撃に遭い機体に穴が開いたまま飛行を続ける?ってアリ!と思うものの、保身を計る海軍、航空会社、損保会社らの墜落させようとする意図。酸欠で脳挫傷を受けた乗客たち。超音速旅客機は無事に帰還出来るのか?後半は操縦桿を握る無事だったセスナパイロットが次から次へと襲いくる困難にどうなるのかとハラハラしながら読んだ。40年前の作品であるが面白かった。2022/06/20

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