内容説明
米国ジョージア州デラノ。この町の初代警察署長ウィル・ヘンリー・リーは、60年前に非業の死を遂げた…時は移り、彼の孫ウィル・リーが弁護士となって帰郷し、上院議員選挙に打って出る。好事魔多し、ウィルは悪夢のようなレイプ殺人事件の裁判にまきこまれてしまう。選挙をめぐる非情な人間模様を描き切った迫真の傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
7
ウッズ作品は警察署長、潜行、湖底の家、ホワイト・カーゴと読んだが本作も含めていずれもインディアナを本拠とするリー一族の物語である。作品の色合いはそれぞれに大いに異なる。ともかくウッズは大いなるストーリーテラーであることは疑いない。今回は上院選挙に打って出るリー4世を主人公とし、その選挙戦に南部の人種差別と狂信的なキリスト教右派を絡ませている。冒頭ワシントンで主人公が秘書として仕える議員から地盤を継ぐよう求められる場面では、はて政治小説かと警戒したが、それ以降は読むに耐えるスムーズなストーリー展開で満足した2021/04/12
萌木のおやじ
1
海外ドラマのような「派手な」展開が少し気になりますが、全体としては楽しめました。「警察署長」があまりに面白くて「湖底の家」以来ご無沙汰してましたが、「潜行」あたり読んでみたくなりました。2020/10/01
はち
1
警察署長から政治の方に展開が移り変わった作品。相変わらず読ませるストーリーで、3代目となっても性格は引き継いでいるのかなと。★4.5 2020/08/29
c2c
1
凡作。2017/01/13
ドートマンダー
0
秀逸2017/01/20