内容説明
尻尾を振りに振って、犬が全身でぶつかってくる。人もまた誰はばかることなく思う存分愛情をふり注いでやる。これこそ生を実感する時ではないか。人間は何かに愛を注がずには生きていけない生きものなのだ。―ハラスを失って5年、ふたたび犬とともに生きる喜びを得た著者が、人間と犬とのかけがえのない絆を語り尽くす。
目次
現代人にとって犬とは何だろう
『ニキ』
『犬の年』
自分の場合
一代目ハラス
ハラスの死後
二代目マホ
ピット・ブル事件
マホの死
三代目ハンナきたる
ほんものの犬
老いきたる
老人と犬
四代目ナナ誕生
心身永閑ということ
著者等紹介
中野孝次[ナカノコウジ]
大正14(1925)年、千葉県に生れる。東京大学文学部卒業。カフカ、ノサックなど現代ドイツ文学の翻訳紹介、日本文学の批評、小説、エッセイなど多彩な執筆活動をつづける。堅実な作風で、現代社会にいかに生きるかを真摯に問う作品には高い評価がよせられ、表現する者としての責任を忘れぬ作家生活は深く信頼されている。主な著書に、『ブリューゲルへの旅』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『麦熟るる日に』(平林たい子賞)、『ハラスのいた日々』(新田次郎賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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