出版社内容情報
一匹の柴犬を"もうひとりの家族"として惜しみなく愛をそそいだ感動の愛犬記。後日談と可愛い写真もさらにふえ、"ハラス"は甦える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
47
犬好きには涙なしには読めない。 雪山でハラスが遭難した際は心が引き裂かれるような気持ちであったと思うが、無事に戻って来て本当に良かった。ハラスがかけがえの無い存在となって、家族として過ごした愛情が詰まっている。 人間も老いていくけれど、その7倍くらいの速さで老いていく犬をみていて何度も胸がしめつけられるような気持ちになる。ラストの『いないということ』の一言に涙が止まらない。 初代の愛犬の最期を思い出した。C+評価2025/03/27
kinupon
47
生き物を飼うということはこういうことですね。楽しい日々もやがて別れが来る。だからこそ日々を大切に犬と生きていけるんですね。2020/06/06
金吾
41
○犬というのは、素晴らしい家族なのだなということを再認識出来ました。著者夫婦がハラスとともにすごした日々を読んでいると心が癒されました。行方不明になったときの話や後日談は印象的でした。2023/06/01
あじ
38
言わずと知れた犬エッセイの金字塔。“ハラス”の名を、私は今後どこかに見つける事があるだろう。また一つ読書の素養を得た。2018/09/14
こちゃら。
34
無類の愛犬家だった私の父親が生前に愛読していた本。ハラスという柴犬と著者と奥様との一つの家族の物語。雪山で遭難して心配させたり、晩酌の相手を務めてみたり、それは文字通り‘家族’抱っこされてやって来た犬が、抱きしめられて逝ってしまうまで、それは文字通り‘家族’なのだ。1970年代の物語だが、犬を愛する気持ちは今も昔も同じだと思える一冊。2014/05/21