出版社内容情報
なりは素浪人だが歴とした旗本の三男坊、旅の道連れ引き請け人・鹿角彦輔が江戸を舞台に繰りひろげる痛快傑作時代小説!
内容説明
なりは素浪人だが、歴として御家人の三男坊。権威や忠義が大嫌い、自分より弱い者には滅法強く、強い者には近づかない鹿角彦輔。そんな彦輔に道連れの仕事を見つけてくる藤八、蹴鞠上手のけちな金貸し・鞠婆など、個性豊かな面々が江戸を舞台に大活躍。コメディとシリアスが絶妙に合わさった傑作時代小説。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
53
鹿角彦輔は一応剣の腕は立つのだが最強というほどではまったくない。金にセコく、悪党の上前を撥ねたりもする。そんな彼がいろんな「道連れ」稼業や用心棒などもうけ仕事に挑む連作時代小説集。彦輔以外にもレギュラーが多いのが特徴で、めくぼの藤八、勧進のかなめ、鞠婆、富永隼人、といった連中が登場。人物に味があるので話数を追うごとに面白さが増してくる。特にライバルキャラの富永が腐れ縁的に最悪のタイミングで毎度出てくるのがなんとも可笑しい。毎回の話が予想を超えて踏んだり蹴ったりになるのが楽しく、シリーズを追って読んでいく。2025/05/31
Dai(ダイ)
20
脇役がしっかりしててよい。主人公よりも敵役が主人公らしかったり。のめり込むほどではないが充分楽しめたし続刊もあはならば読みたい。2015/03/25
タカシ
9
後家人の三男坊の鹿角彦輔は藤八が持ってくるいろんな道連れの仕事をするが…。彦輔と浪人の隼人が対称的で面白かったです。話も短編なのでスラスラ読めました。鞠婆は笑えました。2015/05/03
takahiko
8
時代小説ですが、思わずあっと声がでてしまう、驚きがあります。ミステリー好きの方でも十分楽しめます。続編が期待できます。2011/04/26
たーくん
8
御家人の三男坊彦輔が個性豊かな面々と繰り広げる時代小説。2010/08/17
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