文春文庫<br> 燃える地の果てに〈下〉

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文春文庫
燃える地の果てに〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167520038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

こいつが全ヨーロッパを破滅させるキーなのか。核起爆装置の電子パーツをスペイン人名工から託されたギタリスト古城邦秋は天を仰いだ。謎あり。たぎる恋あり。壮絶な陰謀あり。フルコースの饗宴のあとに茫然自失の大終局と驚天動地のカタストロフィが待っている。虚実とりまぜた、これぞミステリ。

著者等紹介

逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、広告代理店に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール読物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Zann

41
★★★★★素晴らしい音を奏でるギターの製作者を追う現在、製作者とギターを欲する奏者を要に事故により核爆弾が行方不明になる30年前。現在の様子がスパイスとして進行しているかと思われていた上巻、後にこんなふうに交差するとは誰が予想できただろうか?!上巻は過去パートに興味津々で引きずられてきたのだが、下巻で斜め上の展開に驚愕。ハードボイルド・ミステリー・サスペンス、どれか一つ好きなジャンルがあれば読んで欲しい。とてもとても面白かった。国境も時空さえも超え、読了後の今、壮大な旅を終えた気分を感じている。(82)2021/09/02

アマニョッキ

34
素晴らしく面白かった! トリックもさることながら。最後の一文が絶妙。 これはもう文句なしにオススメです。 逢坂さん初読みでしたが、他の作品も読んでみようと強く思いました。2016/07/09

ひよこ

31
◆途中まではスパイの正体を暴くことが目的だと思っていたけど、最後まで読み終わって振り返ると、古城とディエゴの人生を書いているのだと気づかされる。作者がしかけたトリックにもまんまとひっかかりました。率直に読書メーターで登録されているのが200人にも満たないのが疑問です。もっと多くの人に読まれてても不思議じゃないのになぁ。◆今の日本でも放射線による汚染問題があるが、除染やら風評被害やら、東北の人たちもパロマレスの人々と同じ心境なのだろうか?2017/01/07

鈴木拓

28
1996年、新宿ゴールデン街でバー「エル・ビエント」を経営する織部まさるは、クラシックギタリストのファラオナが弾くギターをきっかけに、スペインの田舎町・パロマレスへ向かうことになる。 彼女が持っていたギターには、彼の店名と同じエル・ビエントという文字があった。 そこから30年前の1966年、パロマレスには、ギター製作家のディエゴ・エル・ビエントと、そのギターを求めてその街を訪ねたギタリスト古城邦秋がいた。 感想の続き https://bit.ly/2KZ7XTV2020/05/05

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16
実在の「パロマレス米軍機墜落事故」を背景としたミステリー。放射能漏れによる被害の深刻さ。実際の事故を改めて知ることで、物語は一層メッセージ性を強める。これは面白い。2019/02/20

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