出版社内容情報
精神科医の前に現われた女は、真っ黒の水中眼鏡を決して取らなかった。治療が進むにつれて浮かび上がる恐怖の真実。傑作三篇収録
内容説明
精神科医の前に現われた女は、真っ黒の水中眼鏡を取ることをかたくなに拒んだ。朝起きたらまぶたがこわばり、眼が開かなくなったという。治療が進むにつれ次第に浮かび上ってゆく恐怖の真実。自宅の火事で自分だけ助かり夫が焼死したこととかかわりがあるらしいのだが…。心理サスペンスの三篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
grape0910
2
表題作にはすっかり驚かされた。というか( ゚д゚)という感じでほんとにこんな顔してたと思う(笑)しばらく頭の中で考えてだいたいわかったけど、わかんないところもあってもやもやしてます。二作目もそうきたか!という感じ。3作目もびっくりしたなぁ。私なんかが言うのはおこがましけけど、うまいなぁと感嘆2014/06/26
桜井青洲
1
どれも味わいのあるサイコサスペンスの三編。ミステリーの作法がしっかり取られたハードボイルな一面とは別の男女の情念を交えた不気味を書く逢坂剛を楽しめる一冊。表題作の「水中眼鏡の女」は近年では見られた手法であるが、30年近く前に作られた作品と考えるとまた感慨深い。個人的には「悪魔の耳」が素晴らしく、読者を惹き付ける物語がとても良かった。2018/04/11
こらった
0
表題作のみならず、三作ともなかなかの力作でした。2017/06/10
夏子
0
どの話も途中から続きが気になって夢中になって読んでしまう。表題作はちゃんとミステリーなんだけどちょっとループ物みたいな不思議な感じがいいなと思いました。2012/09/11
慧
0
★★2004/08/02