出版社内容情報
根っからの都会派作家が、歳月の移ろいのなかで、ユニークな視点でとらえた、イキな東京エッセイのアンソロジー。山本容朗編集
内容説明
今はなき有楽町のミュージックホールの踊り子たち、「箏曲教授」の札を掲げた娼館の女、赤線廃止後の向島「鳩の町」、伐られてしまった銀座の柳並木、年に一度香水を贈る元娼婦…。雑踏を愛し、都会を愛した作家の眼がとらえた、昭和30、40年代の懐かしい東京の風景を垣間見ることができる楽しいアンソロジー。
目次
鮭ぞうすい製造法
3人目の王様
3人の警官
菓子祭
暗い道
その魚
廃墟の眺め
蕎麦屋
昭和20年の銀座
新宿・尖端の街
踊り子
むかし恋しい銀座の柳〔ほか〕