出版社内容情報
山口組、一和会ほか広域七団体といわれる極道組織。この非情な世界に生きる女達の赤裸々な姿を、気鋭の女流が体当り取材で捉える
内容説明
血腥い抗争に明け暮れた山口組・一和会をはじめ広域七団体といわれる極道(ヤクザ)組織。一見男だけの世界と見られがちな、この非情な裏社会にも、妻や母や恋人として女達が生きている。彼女らは日々何を思い、どう暮しているのか―その赤裸々な実態を、気鋭の女流が2年にわたる体当り取材で捉えた衝撃のドキュメント力作。
目次
極道世界の内と外
真琴姐さん
治美姐さん
智美姐さん
新子姐さん
裕子姐さん
静江姐さん
加代ちゃん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
4
抗争に明け暮れる山口組と一和会。血で血を洗う極道の世界で、男たちに寄り添うように生きる女の姿があった。映画で有名なタイトルだけど、原作はルポルタージュ。といっても映画はコンセプトを拝借しただけみたいだが。こっちは読み方も「つま」だし。たしか映画のキャッチコピーが「愛した男が極道だった」とかだったけど、この本に出てくる姐さんたちがみんなそれを口にする。たまたまなんだって、まあそうなんだろうけど、外から見るとちょっとその愛、病的だよなあ。ストックホルム症候群みたいな。危ない男じゃないと満足できないんだろうな。2022/04/07
c
2
山一抗争と言えばこれなんだよな。「凶犬の眼」は「仁義なき戦い」をオマージュしながら、実際には実録ヤクザ映画以前の任侠映画的アウトロー賛歌だったが、もう一つ近いと思ったのがこの「極道の妻たち」。フィクション、ノンフィクションの違いはあっても、山一抗争をそれぞれ地方(広島)と妻という周縁から描くという点では共通しているし、何より作家がどちらとも女性である。なので引っ張り出して再読してみた。…しかし、どうにも読み応えがない。「仁義」の原作も読み物としてあまり楽しめる作品ではないが、これはそれ以下かも知れない。2019/03/24
ツツイマホ
1
極道だから愛したのではなく、結果として極道だったから。女は男の添え物、結局一番にはなれなくて、男を大成させるために支え、成功の証としていつも美しくないといけない。理不尽だけど愛だけで乗り越えてる、信じられない…2018/11/13
ぼの
0
凄い勇気です。