文春文庫
パンチパーマの猫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167485122
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

自分を美人と思い込んでいる不思議な知人に「我が身のことは人に問え」、激しく変貌したコンビニ店員を見て「生まれながらの長老なし」、家族からの愛が欲しいと涙目で訴えるおじさんは「ごまめの歯ぎしり」…、おかしな人、心に染みる出来事に出会って、古来からのことわざをかみ締める群ようこの、爆笑爽快日常エッセイ集。

目次

母に咲いた巨大な花―男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く
猫の仔で親の気持ちを思い知る―親の心子知らず
今も悔やまれる手編みのマフラー―好きこそ物の上手なれ
不動産に負ける現代の男性たち―女三界に家なし
税務署と身内が忍び足でやってきた―金は天下の回り物
動物たちも縁があってやってくる―袖すり合うも他生の縁
天国のチビが結んだ不思議な縁―楽あれば苦あり
脳は私を甘やかし、体は警告する―腹八分に医者いらず
鬼姑にならない自信はなし―小姑は鬼千匹
“恐怖の二割”に当たったら―蟻も軍勢〔ほか〕

著者等紹介

群ようこ[ムレヨウコ]
昭和29(1954)年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店、編集プロダクション、本の雑誌社勤務を経て独立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

218
エッセイストはしょうがないのでしょうか?他人のことを観察しちゃうの。観察する迄もない様なことに、色々いちゃもんつけちゃっている様に見えますよ。「これからは暢気にかまえることにしたのであった」と締める回もありましたが、本当にその通りだと思いますよ。もっとおおらかに。『テレビのない生活は豊かだ!』の回は、そうそうと思う事が多御座いました。朝起きたら、部屋に帰れば先ずテレビを点ける人でした。奥さんがテレビを余り観ない事もあって、思い切って無くしてみたら、……何も困らないどころか、一言で言えば豊かになった!様な。2021/11/26

小梅

91
タイトルに惹かれて買っておいた本ですが、エッセイだからタイトルは直接関係ないような…(笑)私は防災グッズを用意していないけど、やっぱ用意しておかなきゃな…と思いました。避難する時は大事な家族ウズラのラッキーをどうやって連れて逃げるかとか考えておかないと!2017/03/02

はな

40
武士は食わねど高楊枝…でいきたいですねー。群ようこさんのエッセイは面白いです。2017/03/29

吉田あや

33
ことわざに絡めた群さんの日々のエッセイ。よる年波での老いについて、1つ1つゆっくりと受け止めていく群さん。少しずつ老いていくことは悲しいけれど、それは自然の摂理であって、脳や視力、聴力が衰えてくるのは、余計な物事を見たり聞いたりしなくてもいいようにとの神様の配慮であると。暢気に構え、すべてを受け止め、肝の据わった人生を送ろうと遺 言書を書き記す群さん。同じ猫家族のいる私は、猫をお膝に読みつつ、凛とした気持ちとまあるい気持ちを同時にもらったような素敵な読後♡2014/03/24

hanagon44

23
シビアな見方・割り切り方と,人情味のバランスがとれていて,スパッと切れ味鋭いまとめもあれば,人や生き物へのいたわりの気持ちでやさしくまとめてあるものもあり,楽しく読みました。「今の日本人は欲望のほうが先走りしてしまい,気持ちや精神が後回しになってしまっている」という文は,何か今までと違う歯車の壊れてしまった日本の状況に通じている気がします。山で死にかけたチビを引き取った飼い主さんが,その死後,その山の近くのブリーダーから子猫とその仲良しの返品猫を引き取り,幸せな生活を送ってるという話に和みました。2015/08/29

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