文春文庫
日本史はこんなに面白い

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167483180
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

聖徳太子から昭和天皇まで、その道の碩学がとっておきの材料を開陳。歴史探偵が質問役となって、歴史の面白さを存分に語り合う。

内容説明

聖徳太子の人物像を巡り侃侃諤諤、昭和天皇の祈りについて白熱談義。半藤一利が、その道の碩学16人と日本史に纒わる話を縦横無尽に語り合う対談集。蝦夷は出雲出身?芭蕉に男色の句?ハル・ノートの解釈には誤解があった?など大胆仮説から驚きのエピソードまで盛り沢山。愉快な遣り取りに、歴史がますます楽しくなる一冊。

目次

聖徳太子は文武両道の「行動する思想家」だった(中西進)
蝦夷のリーダー「アテルイ」はなぜ日本史から抹殺されたか(高橋克彦)
『平家物語』は、戦いのむなしさを伝えてかくも美しい(安野光雅)
「神を目指した男」織田信長は空前絶後の革命家だった(井沢元彦)
権力を極めた人の辞世ほど「この世は虚しい」という(高橋睦郎)
徳川家康だって女の前ではだらしなくゴロ寝していたのです(諸田玲子)
「古池や」の句は時代に対する俳諧興行師・芭蕉の戦略だった(嵐山光三郎)
妖怪が近くへやって来るのは、あなたが「貧乏で寂しいとき」です(荒俣宏)
ヒトラーは二〇世紀のベルリンに巨大な阿房宮を建てようとした(井上章一)
開戦前夜、米国の暗号解読力は実はこんなにも「お粗末」だった(多賀敏行)〔ほか〕

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年、「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全2巻)で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

25
タイトルに興味を惹かれたが、内容は自分のカバーする範囲外でイマイチの読み応え。著者と歴史に関する専門家との対談。井沢元彦、諸田玲子、宮部みゆき、円谷才一など2019/01/29

ちさと

25
半藤さんと文化人達の日本史にまつわる噂話対談。古事記から日本文化、天皇論や昭和史など取り扱うジャンルは多岐にわたります。編集者、作家として40年を越える年月沢山の人や本と出会ってきただけあって、さすが博学で勉強になります。「炎立つ」の高橋さんとの蝦夷の歴史と日本談話、演出家の鴨下さんとの終戦直後の体験談の擦り合わせが特に良かった。内容も去ることながら、知識をひけらかすようなことなく心から楽しそうに対話される半藤さんと有識人の方々に、コミュニケーションの仕方を学ぶところがありました。2019/01/20

朱音

9
テーマを絞った対談集。内容を絞っている分、深い話もあってなかなか興味深い。特に近代史は学校でろくにやっていないので(理系クラス&入試で選択しなかった)目から鱗なことも多々あった。もう少し各人の量があってもいいなぁ、と物足りなくなるくらいが入門書としてはいいのかも。でも物足りない。2011/01/29

黒豆

7
著名な作家などの文化人16人との対談録。 本当かと思うような逸話満載(聖徳太子の死因、諸田玲子の親族など)。調べて見たくなった人物=白洲次郎、石原莞爾2017/11/28

ムーミン2号

6
『昭和史』(平凡社ライブラリー、上・下巻)が滅法面白かった半藤さんが、歴史を題材にいろんな方と対談して、各時代を切り開いてみせてくれる・・・のかと期待したワタシがバカだった。それぞれの対談はそれなりに面白い。ゲストのお話も興味深ければ、それを引き出す「編集生活40年」の半藤さんの力量も大したものなんだろう。けど、あくまで趣味の本であって、一介の歴史好きが有名な専門家にいろいろとお話を聞く、に止まっている。唯一学術的な匂いが漂うのは最初の中西進氏との対談だが、氏の専門は古代文学なのに、何で聖徳太子?2019/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1660439
  • ご注意事項