文春文庫
“真珠湾”の日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 509p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167483128
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0121

内容説明

1941年11月26日、米国は日本に「ハル・ノート」を通告、日米の外交交渉は熾烈を究め、遂に運命の日、12月8日に辿りつく。その時々刻刻の変化を東京、ワシントン、ホノルル、マレー半島に追いながら日本人にとって日米開戦とは何であったのかを冷静に解き明かす。名著『ノモンハンの夏』に続く著者の開戦シリーズ。

目次

プロローグ
第1部 ハル・ノート
第2部 開戦通告
第3部 輝ける朝
第4部 捷報到る
エピローグ

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鮫島英一

22
真珠湾攻撃前後の過程だけに的を絞らず、当時の国民の声に踏み込んだという点で意欲的な作品だと思う。「日中戦争をダラダラと続けて、また戦争かよ!」という声もあったと思うが、それだけではなかった筈なのに戦後世代の僕たちはその声を知らずに生きてきた。戦後のタブーとされてきた側面にも切り込んだ点で評価に値する。鬱屈して耐えに耐えた国民の感情的爆発や支持と書くと、戦争を賛美する極悪人だの極右と指弾する人はいる。それでも出版まで辿り着けたのは「日本のいちばん長い日」を書きあげた半藤 一利氏だからこそだろう。2025/03/04

Terry Knoll

8
「日本のいちばん長い日」と対なす作品。 日米交渉決裂から日米開戦運命の日 昭和16年(1941)12月8日 一日の動きを描いているノンフィクション アメリカは「日本軍はハワイを攻撃できる能力はない。真珠湾は浅いので魚雷はつかえない」と信じ、日本は「米軍は闘志がない」とお互い軽く見ていたとは驚きました。 大きな戦果に高揚し、早期講和が難しくなった。 同じ時期に、ドイツ軍はモスクワ侵攻を断念し、総退却をはじめたとは歴史の皮肉です。 2016/12/24

Hiroshi

6
昭和15年頃からの日本の状況の説明から入り、昭和16年11月24日からのアメリカの葛藤、26日のハル・ノートの提示、28日の閣議決定からの開戦準備、12月8日の開戦・捷報、国民の感じたことを纏めた本。90年代末から『真珠湾の裏切り』や『真珠湾の真実』等が出版されルーズベルトの陰謀論などが主張を強くしているが、敢えて否定することを目的としている。日本の外交暗号は解読されたが、海軍の暗号は解読されていない。また「勝利計画」や「マッカラム文書」など戦略文書や戦術計画がホワイト・ハウスを中心に数限りなく作られた。2023/09/04

こばちん

6
終戦記念日に合わせて読み始めたのがえらく時間が掛かってしまった。「日本のいちばん長い日」と対をなす作品だそうだが、やはり「日本の…」の方がはるかに面白い。ちと盛り上がりに欠ける一冊でした。2017/09/15

Ponyo

3
オバマ大統領が広島を訪問したり、憲法改正が論点のひとつになったりする中で、日本は一体どうして戦争なんてしたのだろうかと考えながらこの本を読んだ。開戦に向かう数ヶ月間を日米両面から追っている。歴史にifはないけれど、でももしいずれの国がちょっと待てと言いだしていたら、全く違う世界になっていたんだろうか。被爆国であることの裏側は複雑。戦争を知らない代が続くからこそ、過去の事実はきちんと伝えて欲しいし伝えないといけないのではないかと思う。2016/07/13

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