文春文庫<br> 聖断―天皇と鈴木貫太郎

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文春文庫
聖断―天皇と鈴木貫太郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167483012
  • NDC分類 916

出版社内容情報

徹底抗戦、一億玉砕論渦巻く中、国家の分断を阻止する宰相鈴木と平和を願われる天皇との肝胆相照らす関係を描く感動の終戦実録!

内容説明

「この際、自分のできることはなんでもする。私が国民によびかけることがよければ、いつでもマイクの前に立つ」御前会議で天皇は語った。聖断は下り、戦争は終った。徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、平和を希求される天皇と、国家の分断を阻止し、狂瀾を既倒に廻らす大仕事をなす宰相との感動の終戦実録。

目次

第1部 日本海軍史とともに(鬼貫太郎の突進;海軍最悪のとき)
第2部 大侍従長として(「君側の奸」となる;満洲事変から上海事変へ;二.二六事件に倒る)
第3部 「破局の時代」にあって
第4部 モーニングを着た西郷隆盛(至誠の仁人、敢為の武将;無条件降伏との戦い;天皇と大元帥の間)
第5部 聖断ふたたび(ポツダム宣言と黙殺;天皇の決意に従う;八月一四日午前十一時)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

moonanddai

1
「聖断」(と言っていいもの)は3度あったのですね。正式な(?)8月の2回と、「懇談」と位置付けられながらも実質的には「聖断」であった6月。この日を境に鈴木内閣(当然阿南陸相も)は完全に終戦に舵を切った。ただ、その歩む道がそれぞれの立場から多少違ったものにはなったが…。阿南の行動は、「腹芸」または「気迷い」などの解釈がされているが、あれは他でもない阿南の「国体護持」へ向かっての「直」の行動だったような気がしてきた。天皇、鈴木、阿南の関係が大分イメージできて来たような気がする。2015/10/28

カバラン

1
日本のいちばん長い日 に至るまでの過程を中期的に解説した本といえる。当然の事であるが、聖断を下した天皇と戦争を終結させた首相、鈴木貫太郎の理解が深まった。2014/07/29

ステビア

0
鈴木組閣までが半分、そこから彼の死までが半分といったところ。面白かったです。忠の人、道の人である鈴木の生き方は見習いたいと思った。随所で主張される天皇と大元帥の二重性もよくわかりました。『老子』や半藤の他の作品も読んでみたいな。2011/03/21

こっしゃん

0
20210317読了。⭐️⭐️⭐️⭐️☆。太平洋戦争を終結させた首相・鈴木貫太郎の生い立ちをたどりつつ、昭和20年8月に天皇が聖断を下す過程を追う。終戦できたことがそもそも奇跡だと思うし、この奇跡があるから、今の日本があるのだと思う。2021/03/17

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