出版社内容情報
ディケンズ、フォールスタッフ、亡命中のマルクス、演奏旅行のモーツァルト、そして切り裂きジャックが案内する誰も知らないロンドン
内容説明
伝統と繁栄を誇る大英帝国の首都ロンドン。その歴史ゆえに時と場所が交錯し、訪れる人々を混乱させる、このミステリアスな都市をディケンズ、亡命中のマルクス、フォールスタッフ、演奏旅行中のモーツァルト、切り裂き屋ジャックらこの街ゆかりの人物たちが案内してくれる、歴史と観光スポットを織りまぜたロンドン総合ガイド。
目次
あの人と一緒にロンドン漫歩
フォールスタッフと夜の散歩
ピープスとイーヴリンの火事見物
ジョナサン・ワイルド この世の最後の道行き
引越しにもあきなかったジョンソン博士
モーツァルト一家が歩いたロンドン
ディケンズ少年の「ホーム」カミング
カール・マルクスの放浪
英国式鉄道殺人事件
イースト・エンドの恐怖
長谷川如是閑のロンドン 1910年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
「カール・マルクス…ケルンからも追放された彼が、結局ついのすみかとして選んだのがロンドンだった。…ヨーロッパからの政治亡命者に対しては、別に厚遇もしないが、問答無用で追放という高圧的態度にも出ない。…家族を迎え寄せたマルクスが最初に家を構えたのは…高級な住宅地キングズロードから折れたアンダーソンストリート四番地である。…マルクス一家にとっては、このような未分不相応な生活がそう長く続くはずはない。…ロンドンという町は官憲による妨害圧力は表だってないが、金銭のこととなると実に情容赦のない、地獄のような町だ」2024/09/30
りんご
1
シェイクスピアや切り裂きジャック、モーツァルトもロンドンに関係していたとは、結構、楽しく読めました2024/06/22
宮院薫
1
ようやく読了。現在のシティがなぜシティなのか、とかいうことがよくわかりました。2013/08/22
timeturner
1
ディケンズやピープス、マルクス、モーツァルトといった先住者たちに案内されて、過去のロンドンを訪ねる、いわばロンドン妄想ガイド。それぞれの時代のその地域のわかりやすい地図が載っているのがうれしい。小池さんの文章って本当に読みやすいなあ。2013/04/11
Remi
0
有名どころではないけど、歴史を追いながらロンドンを歩く。この本を持ってロンドンをうろうろして想像に耽るのも楽しそう。2015/11/16