出版社内容情報
誰にもなつかないと評判の猛猿が不思議や著者には忽ちなついた。原稿を破かれても排便されても厭わない著者の、限りない動物賛歌
内容説明
誰にもなつかないと評判の猛猿が不思議や著者にはたちまちなついた。情にほだされて2代目、3代目と飼いつづけた著者と猿との10年数の日々。彰義隊生き残りの武士の孫として生まれ、新選組はじめ幕府に殉じた男たちの物語を書きつづけた骨太の作家の、意外な横顔を伝える名作、待望の文庫化成る。
目次
愛猿記
猿を捨てに
悪猿行状
嫁えらび
三ちゃん追悼記
追慕
ジロの一生
チコのはなし
犬と人との物語
カラスのクロ
野鵐(のじこ)ばなし