内容説明
名作歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を題材に、大序から十一段目を各章に振り、当代の名優から裏方に至るまでをあまねく取材。芸の真髄はもとより、役者を彷彿とさせるエピソードまで楽しめて、ついには歌舞伎の本質に至る。芸術選奨文部大臣賞、読売文学賞ダブル受賞の名著。これを読めば、歌舞伎が丸ごとわかる。
目次
大序
二段目
三段目
四段目
浄瑠璃 道行旅路の花聟
五段目
六段目
七段目
八段目 道行旅路の嫁入
九段目
十段目
十一段目
著者等紹介
関容子[セキヨウコ]
東京生まれ。エッセイスト。日本女子大学国文科卒業。1981(昭和56)年に『日本の鴬堀口大学聞書き』で日本エッセイスト・クラブ賞、96(平成8)年に『花の脇役』で講談社エッセイ賞、2000年に『芸づくし忠臣蔵』で読売文学賞と芸術選奨文部大臣賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ori
11
3月歌舞伎座、仮名手本忠臣蔵の通しのために久々に再読して予習+見終わってからまた再読して復習。関さんの芸談聞き書きはどれを読んでも本当に絶品。さらにこれは忠臣蔵にまつわる話なのであらゆる役者達、裏方さん達からの芸談やエピソードがてんこ盛りで何度読んでも飽きないし、情報量多すぎて覚えきれない、笑。でも今回の通しの前に読むことで、あー、ここがいろんな型があるとこねとか、こういう工夫をしてるんだねとか思い出せて良かった。次回また通しがかかった時には再読して楽しみたい。2025/03/26
shellgai
2
11月、12月と歌舞伎座で忠臣蔵の通しが出るので久しぶりに再読しました。やはり忠臣蔵は役者さんにとっても特別なものなんだなと芸談を読んでいても感じます。2013/12/16
sawa
2
☆☆☆☆ 赤穂浪士討ち入りの日を記念して(旧暦での12月14日なので本当は違うみたいだけど)再読。忠臣蔵論としても、芸談としても読める充実の一冊。しかし基礎知識がないとかなり難しいだろうなあ。2010/12/14
さき
1
忠臣蔵通しが掛かる時の前後は絶対これ!名優の芸談を面白く読みながらあらすじも追えるすぐれもの。かなり細かいしきたりや決め事にも触れてるので、予習して実際を確認するも良し、観劇後に見逃したああと嘆くのもまた良し。また遠くない未来に通し公演待ってます。2025/03/27
みつひめ
0
部分的には何度も読んでいる。忠臣蔵が芝居でかかる時、落語で忠臣蔵のネタを聞いた時など、あそこってどうだっけ?と思ったら、お目当ての箇所を開いて読むうちに、ついその前後も読んでしまったりする。そんな本を久しぶりに最初から再読。仮名手本忠臣蔵という芝居、そして、歌舞伎という芸の面白さ、奥深さを改めて感じさせられる。これからも、折に触れて、読み返すんだろうな。2017/12/30
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