内容説明
私立探偵・橋本への依頼は「殺人で服役中の男の無実を証明してほしい」という奇妙なものだった。調査を始めた矢先に、依頼人の弁護士が殺され、橋本は容疑者として逮捕される。かつての部下を救うために立ち上がった十津川警部。だが、捜査は本部長からことごとく横やりを入れられ難航する。そして意外な真犯人とは。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長編部門)、平成16年に第8回日本ミステリー文学大賞などを受けている。著書多数。トラベル・ミステリーの第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
2008年 8月10日 発行 初版2019/12/22
こみち
2
300頁に満たない小説ですが、内容が濃く最初から最後まで飽きることなく読みしました。2009/09/12
わか
1
久しぶりの西村京太郎作品。 やはり面白い。安心感を持ちながら読めました。 最近の流行作品だと「あれ?これってなんだっけ」と読み返したりすることが多々あるのですが(汗)西村京太郎さんの作品はこんな私にも分かりやすく噛み砕いて説明してくれてる気がして最後までおいてかれずにすみました^^2014/01/08
kenkou51
1
長編 十津川の元部下、橋本が殺人事件の犯人として逮捕されてしまう。よくこのパターンあるけど今回は橋本があまりほめられたやり方で仕事をしていなかったので同情の割合は低い。事件の最初の容疑者達はだれも犯人ではなく本の後半部分から登場してきた人物が犯人になるパターンは西村氏の作品で珍しいと思う。2013/06/09
神岡宗介
0
表題の印象から上層部からの強い圧力や、警部や部下への襲撃といった強烈な捜査妨害を想像していただけに拍子抜けでした。妨害と言っても刑事部長からお小言を言われただけで、十津川警部もさらっと流してしまっていて、抵抗とは?と疑問に思ってしまいました。2023/08/01
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