内容説明
化粧をほどこされた美女の死体が、ねぶた祭りの大太鼓の中から発見された。青森県警が逮捕した容疑者に、十津川警部は首を傾げる。公判では若い女性弁護士が「真犯人は別にいる」と追及したが、審理は難航。そしてねぶた祭りの夜に起きる第三の殺人事件!すべてを操った本当の犯人は誰か?その恐るべき動機は何か。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長編部門)、平成16年に第8回日本ミステリー文学大賞などを受けている。著書多数。トラベル・ミステリーの第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fumikaze
5
「青森ねぶた殺人事件」(文春文庫)。ねぶたに使用する太鼓の中に死体を入れるという形で、無理やり殺人事件とねぶたを絡ませた感があるが、いつもながら読みやすいので良しとする。弁護士さんも感じがよい。一度でも犯人扱いされると周囲の知人達は関わりを持たぬように一斉に離れていく。新聞やメディアの取扱いは怖い。2016/07/11
fumikaze
3
読書メーターによると、2016年に読了だったが 全く思い出せず。認知症かと不安(--;)。姉が嫉妬から妹、妹のパトロン、他1名の計3名を殺してしまうというストーリーが何となくすっきりしないが、まぁ、読みやすいからそれで良しとする。ということは私にとって漫画や本は時間潰しに過ぎないんだなぁ。2024/02/22
ミカママ
1
ミステリー好きなくせに、めったに犯人を見つけることのできない私にも途中で犯人わかっちゃったよ!2012/07/24
仲博幸
1
優しさと野心、素直さと傲慢さの極端な2つがだんだん大きくなり、凶行の原因と思わせておき、最終章で妹に嫉妬した姉の犯行!犯人の行動を推理する十津川警部、これほどまで想像できるのか?祭り52012/04/20
さな
0
十津川シリーズはだいたい息抜きに読む。 本作も最後までどんでん返しで楽しかった。 それにしても、ねぶた祭りのシーン、どこにも掛け声が出てこないのに、頭のなかに自然とラッセラーが響いてくるのは、ちょっと青森かぶれしすぎだな(苦笑2020/03/01