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文春文庫
二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?―人口減少社会の成長戦略

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167431143
  • NDC分類 157.2
  • Cコード C0195

内容説明

二宮金次郎は誤解されている。勤勉、倹約の人ではなく、低成長・人口減に苦しむ江戸の経済を改革する新たな金融モデルを作り上げた卓越したコンサルタントであった。薪は優れた換金商品であり、「分度」という概念は、余剰資金をファンドとして運用し、活用するものであった。今こそその手法を活用せよ。

目次

序章 皇室は鏡のように
第1章 人口減少社会に挑戦した男
第2章 積小為大
第3章 複利の魔力
第4章 偉大なる発明「分度」
第5章 見捨てられた領地の再生
第6章 希望の未来を指し示す
第7章 カギは農業にあり
終章 二宮金次郎は現代に蘇る

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。『ミカドの肖像』(86年)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『日本国の研究』(97年。文藝春秋読者賞受賞)は、政界の利権、腐敗、官僚支配の問題を鋭く突き、小泉首相から行革断行評議会委員、道路公団民営化推進委員に任命される契機ともなった。メールマガジン「日本国の研究」を主宰、政府税制調査会委員、東京工業大学特任教授など幅広い領域で活躍。2007年6月、東京都副知事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

72
薪を背負って本を読んで銅像になった少年が、成年になって何をしたかが書かれています。なるほど二宮金次郎ってこんな人物だったのかと納得しました。180年先を見据えていたっていうところに金次郎の非凡さを感じました。2014/06/12

かえる

9
二宮金次郎って勤勉のイメージしかなかった。そうか、あの背負っている薪はそういうことだったんだ。なるほど。無知な私はこの本を読んで二宮金次郎という人物、経営について多くのことを学んだ。薄いのに、金次郎から江戸時代、現代の金融まで勉強できるのはかなり親切な本で、そして面白い。「金次郎ファンド」っていい響き。「二宮金次郎って勤勉のイメージだよね」だけでは本当にもったいない。彼はこれからが凄いのに。2015/02/08

ばなな

3
無知な私は、二宮金次郎を貧しくても勤勉で真面目な少年のイメージだったが確かに彼の一生はどうだったのかは知らなかった。この本を読んで改めて彼が金融関係での先駆けでの考えと成功者であった事がわかった。再度、農業を見直し、雇用を増やし農産物を世界へ販売したくなってきた。2012/11/04

とみやん📖

2
猪瀬知事らしい切り口の本。子供の頃、金次郎の銅像を見て、偉人何だろうとは何となく思っていたが、何をした人なのかは知識がなく、初めて足跡を知った。銅像が却って金次郎を勤勉、孝行の少年時代のみに光が当たることになり、かつ、薪が困苦の象徴になってしまったが、実際は合理的にお金を稼ぐ才能を表しているとの著者の指摘はまことに慧眼。人口減少社会に直面している現代日本に対し、 金次郎が未来を切り拓くヒントを与えてくれている。2013/04/06

Row_the_Punks

2
薪拾いをしながら勉強したと言うイメージしかなかったが、実際の二宮金次郎についてよく理解できた。現代でも参考になる点は多々あり、このような本を書いた人が、現在、副知事であると言う点は頼もしいとも思う。2012/06/02

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