感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
56
北方さんには珍しい作品かなと。先日読んだ「殺人調香師」と同じく・・母がポイントなんですよねぇ。昔小型船舶の免許を持っていたが海に出るなんて、金槌の私には琵琶湖が無難やしとか思いながら、ルアーも作ればよだれの出そうな料理も造るこやつ何者ぞ!面打ち師?。人形や能面など・・私には娘達より怖い物だ。自分自身と向き合う事を避けてきたツケだろうな。彼の作るルアーを求めて来る男・彼の作る能面を求める女。三村と言うワイン好きの男。なんの事件も起きないのだが、魚釣りと料理の間にこれらの人物が醸す雰囲気。絶対お勧めです!2018/05/01
Tom
1
これは傑作。事件も犯罪もないし、ルアー作って魚釣ってばっかなのに面白い。川井が出てきた時は「こいつがヤクザで事件になるんだろなあ」とか思った。全然違った。ルアー作りや面打ちの描写が細かく、多分やってることは実際にはありえないくらいぶっ飛んでるんだろうけど、リアリティがある。歴史・時代小説や現代ハードボイルド小説とは違う北方謙三の一面が見れた。それでいてまごうことなき北方謙三でもある。最後にもう一度、こいつは傑作。2019/04/11
たーくん
1
鑿を捨て漁師になった面打ち師の深層を描く。2010/09/13
まぁにぃ
0
いい意味で期待を裏切られた本。 男同志のドンパチもなく、静かにストリーが展開。 天才若手面打ち師が、なぜ漁師を始めたのか。 なぜ、ルアーを作るのか。 ルアーを通して、何を見ているのか。 面打ちを再開し、そこから見えたものは? 外側の起きたことを、そこに集う人々がそれぞれ内側を見ていく先には? 2013/08/06
冬薔薇
0
海釣りとルアー作りが印象的。2009/01/17