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文春文庫
司馬遼太郎エッセンス―『播磨灘物語』から『ひとびとの跫音』まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167411022
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

このひとの登場で、わが国は初めて真に成熟した人間理解を得たと学者は断ずる。希代の読書人が心血をそそいだ極上の司馬作品案内

内容説明

1985年に世に出た本書は、司馬文学理解のもっともふかい到達点として、いまなお不滅の光をはなつ一冊だ。司馬遼太郎という作家の出現によって、わが国ははじめて成熟した人間描写をえた。その作品群をもぎたての果実として味わい得るのは、同時代人としてまさに天恵である、と著者は語る。現代最上の司馬文学案内書である。

目次

智に生きる者の宿命『播磨灘物語』
日本の近世をつくった人物『覇王の家』
人間性を象徴する政治の力学『翔ぶが如く』(一)
革命家にして仁者という巨大な矛盾『翔ぶが如く』(二)
新国家の創世期に不可避の対立『翔ぶが如く』(三)
近代化への怨念が一掃される為の悲劇『翔ぶが如く』(四)
緻密な想像力の凝縮で映写された人類的存在『空海の風景』
人間の情念が絡みあって出来る世間『胡蝶の夢』(一)
日本人の人間関係を形成する伝統の基底『胡蝶の夢』(二)
日本人および日本社会の特性を照らしだす『菜の花の沖』〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシ

17
私は、谷沢永一さんの司馬遼太郎のエッセンスを読んでいます。それは、司馬遼太郎は私にとって、あまりにも作品群が膨大過ぎるのです。「坂の上の雲」のDVDの感想は、NHKはよくあんなものを制作したなと驚きました。大作でした。この本は、私の積ん読本のひとつです。司馬遼太郎のエッセンスが書かれていると思いますが、あまり読めていません。司馬さんの講演テープも何巻か残っています。私はカセットテープを借りて来て、聴いたことがあります。今は、CDになっていると思います。「街道をゆく」は、地元の別所温泉の部分のみ読みました。

うえ

7
「明治八年も暮れんとする頃、大久保利通が「薩摩人の中での二大党派である久光党からも西郷党からも憎悪されきっていた」にもかかわらず、彼が「薩摩勢力という徒党の威を籍りることなく、みごとなほどに単独の政治家として存在していた」比類なき雄姿を、司馬遼太郎は鮮明に特筆している…思想的感傷性と無縁な「大久保は文明をひらくのは、数十年間は専制政府による政府主導方式でなければならぬことを固く信じていた」のであり、この見通しをさらに詳しく細分して…運命の日の早朝、訪客の福島県令山吉盛典をひきとどめて語っている」2018/12/01

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