出版社内容情報
いつも何かを愧じながら暮してきたので胸を張るということがなかった……日々の思いを半歩下がって綴った温もりのあるエッセイ集
内容説明
夜ふけにわたる荒川は暗い、隅田川も暗い、何も見えない。川明かりは、いまやないものねだりなのか…。古きよきものを愛する心を大切にしながら、都会の片隅でつつましく暮らす男の日常、胸のうちを穏やかに、やさしくあたたかく綴ったエッセイ集。
目次
一見紳士風(そうではあるけれど;雨宿り;口にすると;4年遅れの就職;可もなし不可もなし;有難い言葉;酒の効用 ほか)
一見都会風(一杯のワイン;無署名のエッセー;ニューヨーク遠望;NYワイン知ったかぶり;ただ一つの時代;もう一つの人生 ほか)
プライヴェート・ライフ(市ヶ谷駅の近くで;競馬新聞を読む;酒への愛と憎しみ;コーヒーは語る;土曜日の朝;12月の感想 ほか)