出版社内容情報
海軍はなぜ太平洋戦争へ暴走する陸軍を抑止できなかったか? 明治の建軍以来の歴史をみつめ直して破局に向かわせた真因をさぐる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
愛 飢男
22
来月15日で戦後70年。それに合わせて読んだわけでもない。日本史、特に現代史なんて高校時代さらっと学んだだけでこの本の感想なんておこがましい気がする。私の知らない事が多過ぎる。しかし、司馬遼太郎さんの日本がまともな国だったのは日露戦争までだった、という指摘は的を得てると思う。日露戦争から開戦の12月8日までの軌跡を具体例を示し淡々と述べているが着眼点は非常に的確。高校の授業は現代史から教えるべきという自分の思いを再認識させてくれた本。2015/07/16
クー
18
日露戦争後から歯車がおかしくなる。マスコミの誤った報道が大衆を煽り、道を外していく。反安倍に傾斜した新聞やテレビで大衆がミスリードされている今の状況とよく似ている。嫌なら読まなければいい新聞と異なり、テレビはあたかも中立なフリをして大衆を間違ったほ方に扇動する。戦前の誤った世界観が、戦争を引き起こした。2023/05/20
アメヲトコ
6
単行本1990年刊。著者は元海軍参謀とあって、海軍内にいた人間がその組織的な欠陥を指摘した内容を期待して手に取ったのですが、読んでみると基本的に司馬史観にのっとっての陸軍悪玉論という感じで、看板に偽りありの内容でした。2018/12/07
しんさん
3
著者の経歴を知りたく別の本(日本海軍400時間の証言)を読み返してみると、戦後の「海軍反省会」で、過去を悔い上層部を激しく批判していた方だったと知る。組織内の分断、ものいえぬ空気が悲劇を生み出す。2021/03/13
アンゴ
1
★★★★☆日露戦争終結後から続く時代の中、なぜ日米開戦に至ったのか、戦争を止めることはできなかったのか、という視点でその時々の指導者層を冷徹に評価し、同じ過ちを犯させないために、何が必要だったかを考察する。筆者は戦時中「近視眼的最高統率部に無益に消耗」させらた潜水艦部隊勤務の渦中にあり、戦略の失敗を研究するうちに、全海軍の、引いては国の指導者の無能に行きつきまとめた。短編ながら濃縮して重要な視点を外さず、自組織を庇うことなく斬る。余談ながら田中義一の言動が先の首相と見事に被ってしまい不安増幅。2020/12/08




