出版社内容情報
本多正信・正純、大久保忠隣、春日局など、将軍の権力をめぐる重臣たちの戦いを活写し、人間の有為転変の儚さを描く書き下ろし長篇
内容説明
戦国動乱の世を鎮め、巧みな幕藩体制を確立した家康・秀忠・家光の徳川三代を支えた群像…特に本多正信・正純父子、大久保忠隣、春日局など、将軍家の重臣や乳母の権力をめぐる戦いに焦点を当てた書き下ろし長篇小説。「狡兎死して走狗烹らる」人間たちの生々しいドラマと、有為転変のはかなさを、透徹した眼差しで描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サチオ
7
徳川幕府の創成期を盛り立てた人物を綴った物語。他家を征する者、規律を作り上げる者、体制を守っていく者、時代の大きな節目でそれぞれ必要とされるも、己の役目を果たすと共に次の役割の者にその座を追われる。「狡兎死して走狗烹らる」いつの世も、どの国でも必ず起きる事象であり、人間の業の深さが為せる行為かもしれない。2017/07/08
将太
1
ただ勝だけでは駄目だ、徹底的に、微塵に敵を打ち砕かねばならないー家康 関ヶ原 創業と守城 智略勇武果断の英傑が創業 仁心を根本とし創業精神を対し人材登用また内治に注ぐ資質 守城2019/01/18
Yuma Usui
1
本多正信と徳川家康との掛け合いが面白い。後半になると主役が転々とするため、面白くもあるが感情移入が難しくなった印象です。江戸幕府成立後の徳川家中について、大まかな流れが把握できます。2016/01/23
i-O
0
いまいち