出版社内容情報
夢のつづきは見られない。夢を見たことも、すでに夢ではなかったか……ほろ苦い哀愁をつつんで人生の断片を静かに描く短編十七話
内容説明
「昔、よく思ったよ、このまま、この子が大きくならなきゃいいってね」学生街にある食堂の老主人と娘との哀歓こもる、さりげない人生スナップ「信濃屋食堂」をはじめ,都会の一隅のささやかな人間模様を、潤いのある筆で見事にすくいあげた十七の短篇。「曲り角」につづく、この作家独自の憂いをふくむ色調に彩られた作品世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴリゾウ
3
この何十年かの間、私に、一日だって、幸せだと思えるような日があったろうか。やすらかだと思える日があったろうか」・・そんな日は、一日だってありゃしなかった・・。なんて情けない。」『冬』P247 #4141990/07/29
Akiko Kobayashi
3
読み終わるといつも「あ、気持ちが疲れていたんだな」と思う。そういう状態の時に手に取る一冊。2020/04/18
チャヲ
3
昭和60年代に書かれたのでしょうか。 この時代を知っている方には少しバブリーで寂しい感じが懐かしいと思います。 いつの世も男と女のありようはあまり進展していないのかもしれません。 2018/02/22
しんこい
3
久しぶりの神吉氏の本。若者はあまり出てきませんが、夢のまっただ中という事か。2012/07/15
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