内容説明
軍資金は薩軍七十万に対し官軍四千二百万円。兵力は終には四百対五万。西郷隆盛はなぜ、滅亡が明らかな西南戦争に立ったのか?何に対して戦おうとしたのか?「城山」、「抜刀隊」、わらべ唄…。いまなお日本の近代に対峙する「西郷という思想」の意味が、嫋々たる歌の調べにのせて明らかにされる。
目次
1 全的滅亡の曲譜
2 慓悍無謀
3 白菊の歌
4 ふるさとの駅
5 背面軍進撃
6 「抜刀隊」
7 山中彷徨
8 精神気魄
9 西郷星
10 幻の進軍
著者等紹介
江藤淳[エトウジュン]
昭和8(1933)年、東京に生れる。慶応義塾大学文学部英文学科卒業。在学中、「夏目漱石」でデビュー。主要な著作として「小林秀雄」(新潮社文学賞受賞)「アメリカと私」「成熟と喪失」「一族再会」「漱石とその時代 第一部、第二部」(菊池寛賞・野間文芸賞受賞)「落葉の掃き寄せ 一九四六年憲法―その拘束」「自由と禁忌」「近代以前」「言葉と沈黙」「漱石論集」「漱石とその時代 第三部、第四部、第五部」「幼年時代」(絶筆)など多数。平成11年、逝去
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