出版社内容情報
十七世紀に経済的繁栄を謳歌するものの、他国の嫉妬の的となり、凋落の途を歩んだオランダ。世界史の教訓は、日本に何を教えるか
内容説明
十七世紀、英国とスペインが覇権を争う中、漁夫の利を得るように貿易国として経済的繁栄を謳歌したオランダ。だが、他国の動向に注意を払わぬまま内輪の政争に明け暮れ、自己中心的な平和主義を推進するうちに国際社会での信用は失墜、英仏の嫉視を買って凋落の途を辿っていく。このオランダの興亡は、日本人に何を教えるか。
目次
大国盛衰論としてのオランダ史
オランダと大英帝国
火と剣の支配
自由か死か
若き共和国
世界の海へ
忍び寄る衰退の影
宗教的対立からマーカンティリズムへ
戦備も戦意もないまま戦争へ
クロムウェルの夢と現実
カルタゴ滅ぼさざるべからず