出版社内容情報
公安の「アンタッチャブル」と落ちこぼれ刑事が巨大テロの脅威に挑む公安エンタメ。直木賞候補作ついにμNOVELに登場!
内容説明
容疑者追跡中に人身事故を起こした捜査一課の宮澤に、異例の人事が下った。異動先は警視庁公安部外事三課。上司は公安の「アンタッチャブル」―かつては将来の警察庁長官と有望視され、離婚を機に「頭がおかしくなった」と噂されている椿警視。宮澤に命じられたのは、椿の行動を監視・報告すること。椿とともに、北朝鮮工作員と目される女の追跡をはじめるが…。「コメディ・ノワールと銘打ったこの喜劇は、間違いなくわたしの転機となった」(著者)。黒い笑いに満ちた馳星周の新境地、ここに始動!
著者等紹介
馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。96年、『不夜城』で小説家デビュー。97年、同作で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌 不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃに
10
予想外って言ったら失礼ですが、私的にはかなり面白い作品でした。闇の無い馳先生も魅力的でまさに新境地!ただダーリンはいまどき言わなよな~(笑)2017/09/13
terukravitz
2
図書館本 ★☆☆☆☆2018/07/09
shoko
1
馳さんなんだけど、コメディ。今までの馳作品ならば、途中で宮澤君が闇っていくのだけれど…。本作のみでは椿警視の底は知れないってことね。2016/12/21
山田K
1
久しぶりの馳さん。且つてめっちゃハマり大体の作品は読んでいる。不夜城、夜光虫、漂流街が特に好き。今回はコメディと分かってて手に取ったけど、何とも不思議な読み心地。主人公やたら熱い正義漢だし! いつもだったら彼の心が暗黒に染まって、とち狂っていく様が楽しみってもんですが(ヒドイ)また公安警察という舞台設定は勿論、主要登場人物の抱える背景もそれなりに重く、いくらでもノワールになりうる設定、それが書き方ひとつで笑える話になるものだなぁと感心。でも、千紗は……(大汗)2016/11/10
Kuliyama
0
椿警視はどこかでちゃんとなるのかなと思っていたところ、最後までずれたままで、ちょっと期待外れで残念でした。2016/11/28