出版社内容情報
ユニークな作家吉行エイスケの妻であり、美容師の草分けであり、二人の作家と一人の女優の母である傑出した女性の痛快な半世紀
内容説明
風光明媚な城下町、岡山の弁護士一家に生まれた第四子はまたもや女の子。次は男の子をと願う両親は、その子を「あぐり」と名付けた―。のびのびと育ったあぐりは十五で嫁ぎ、美容師の草分けとして活躍する。多くの困難を乗り切り、淳之介・和子・理恵の吉行三兄妹を育て、なお働き続ける女性の痛快な一代記。
目次
第1章 生家の没落で十五歳の嫁入り
第2章 十か月の淳之介を残し上京
第3章 莫大な借金を残して夫は若死
第4章 戦中戦後を母子四人で切り抜ける
第5章 夫と二人、気ままな生活
第6章 私の子どもたち
第7章 母に贈る言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
19
吉行淳之介さん、吉行和子さん、吉行理恵さんのお母様、吉行あぐりさんの半生記。NHK朝の連ドラの原作。淳之介さんのご本を何冊か読ませていただいたあとで再読すると、一種の感慨があります。やはり女性で職業を持ち、未亡人となり、戦争を潜り抜け、ご苦労は大変なものだったでしょう。それでもご自身の信念を貫き続けるその強さ。最後、やはり子どもが親の先に亡くなるのは一番の親不孝なのだな・・・と思い、少し泣きました。2013/01/29
千代菊
1
明治大正昭和平成時代を生き抜いている人。無性に読みたくなり読了。2013/02/11
komyuki
1
久しぶりに再読。大正昭和平成を生き抜いた人にもかかわらず飄々とした語り口が大好き。 自伝によく見られるあつかましさがないところも好き。 エイスケさんや吉行和子さんを始めとするあぐりさんの周囲の人も魅力的な人ばかり。 大好きな一冊です。2010/05/20
燈火
1
2006年読了。あぐりさんの前向きな生き方が好きです。
なおき
0
朝ドラの原作。明治、大正、昭和、平成にわたる主人公の波瀾万丈の人生が綴られます。 2021/04/08