出版社内容情報
囲碁観戦記者が、今まで見てきたプロ棋士の姿や碁盤のまわりでおこった出来事をつづるエピソード集。ファン必読の文庫書き下ろし
内容説明
対局室ではいろいろなことが起きる…。囲碁観戦記者の著者が、今まで盤側で見てきたプロ棋士の姿や、棋譜に載らないこぼれ話を綴るエピソード集。秀行、大竹、加藤、趙、小林、武宮からアマチュア碁界、中国・韓国の棋士まで総登場。おなじみ藤井レオのさし絵と棋譜もたっぷり収録。
目次
1 対局すると何かが起こる
2 碁盤をはさんで棋士がいる
3 碁界あれこれ
二つの思い出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺぱごじら
20
将棋好きなのですが、たまに碁を打つと将棋との『視点の違い』を感じます。19路という広さと、石の一つ一つは無個性で、個性と役割を与えるのは棋士であるのがその理由かな、と。俯瞰する高さが将棋より高く『陣地を取る』という戦略性が、国際性を持つに至った理由なんでしょうかね。将棋(或はチェス)はも少し局地的で、闘い方に国の色が出ますから、楽しみ方が異なるとも言えます。囲碁ライターから見た棋界のあれこれ話。日本の棋戦にも中国・韓国の方が沢山来られていて、メンタリティの相違なども覗けます。囲碁知らない人向きの良本。2012/06/10
gtn
16
天才的な頭脳を持ちながら、負ければ唇をかみ、正体をなくすほど飲み、死を覚悟して枝ぶりのいい木を自然と探してしまう。勝てば喜びを抑えきれず、人目をはばからず泣く。そんな人間丸出しの棋士たちに魅了される。2021/06/04
kokada_jnet
4
前半の「観戦記者だからこそ知っているエピソード集」は、新鮮な話ばかりで、面白かった。後半は、囲碁界FAQという感のな基本的な内容で、食いたらず。2014/12/21
ドラゴン
1
再読。韓流ドラマ「ミセン」の影響で読みました。昭和から平成初期に活躍された棋士の才能と人間みあふれる逸話集です。囲碁の奥深さにふれることができ、また「ミセン」を見たくなりました。2024/10/01
なみろく
0
これだ。本のタイトルを忘れてしまい、もう一度読みたいと思ったもののなかなか見つけられずにいた一冊。十数年ぶりの邂逅ながら、やはり最高に面白い!打てなくても囲碁に少しでも興味のある方にオススメ!2021/09/26