内容説明
軍人としては陸軍大将、政治家としては実に三度も首相の座についた桂太郎。激動の明治時代を生きたこの武人宰相は妥協と忍従の姿勢の陰で、癌研究会、日本赤十字社、そして拓殖大学の創立に尽力、「新生日本」のための布石を次々に打っていた―。「ニコポン首相」と呼ばれた男の知られざる豪胆さを描く。
目次
第1章 藍場川のほとり
第2章 風雲
第3章 黎明を走る
第4章 将軍たちの争い
第5章 内憂外患
第6章 台湾協会学校
第7章 戦う宰相
第8章 日露の激突
第9章 青山動かず
著者等紹介
古川薫[フルカワカオル]
大正14(1925)年、下関に生れる。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。平成3年藤原義江を描いた『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞
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