出版社内容情報
砲術、造船術、西洋兵学と摸索し吉田松陰の影響を受けながら、次第に志士としての成長を遂げる青年桂小五郎がやがて明治新政府の官僚として出精する迄を描く力作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さっと
8
長州藩の維新回天の立役者・桂小五郎の生涯。上巻は江戸での剣術修行から第二次長州征伐まで。後の長州と幕府の対立構造からいうと、ペリーが来航してすぐのころの洋船建造の動きの中で、小五郎と中島三郎助(箱館戦争まで抗争した幕臣)が関わりがあったなんて、ちょっと意外でおもしろい。まだ平穏な(?)ころだったのね。意外といえば、小五郎と村田蔵六(後の大村益次郎)の蜜月も。下巻も楽しみだ。2014/04/18
BIN
5
維新の三傑、桂小五郎の生涯を描いた作品。上巻は薩長同盟まで。高杉晋作という目立つ個性人がいるせいで影が薄い気がする。幼少の頃は病弱で家族も続々と若死にする一族のようですが、剣道で体を鍛え、自費で江戸への剣術修行して、塾頭になったり長州内でも台頭する。基本的に慎重だが、水戸派と手を結ぶ羽目になったりと意外とうっかりさんなところがあって面白い人物。蔵六先生と結構仲いいのも良い。2025/12/01




