文春文庫
完本・文語文

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167352165
  • NDC分類 816
  • Cコード C0195

内容説明

祖国とは国語である。明治大正は新旧の思想風俗言語が衝突して、新が旧に勝った時代である。戦前早く漢字の知識は減りつつあったが、戦後それは限りなく無に近くなった。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。樋口一葉、佐藤春夫、中島敦たちの諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文の欠点を衝く。

目次

文語文
兆民先生
聖書
二葉亭四迷の思い出
一葉の日記
萩原朔太郎
佐藤春夫
訳詩集
字引
中島敦〔ほか〕

著者等紹介

山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
大正4(1915)年、東京下谷根岸に生れる。24歳のとき名作「年を歴た鰐の話」の翻訳を『中央公論』に発表。戦後『室内』を創刊。昭和59年に菊池寛賞を、平成2年に「無想庵物語」(文芸春秋)で読売文学賞を受賞。平成14年10月23日逝去
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感想・レビュー

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Prince of Scotch

22
図書館本。「文語文」に焦点をあてたエッセイ集だ。現代日本語の変遷も詳らかにわかり非常に興味深かった。それにしても著者の仰るように、現在ではほとんど使われなくなった文語文には歯が立たないねぇ!理解出来れば、一葉や鷗外など明治の名作も楽しめるのだが。取り急ぎ通読したので、二畳庵主人著『漢文法基礎』、水村美苗著『日本語が亡びるとき』とともに身近に置いておくべき一冊として購入を決意した。2021/03/31

フリウリ

19
文語文を読んでいて、ああそういえば、と図書館で借りました。内容に間違いはないはずで参考にはなるのですが、諸事反復的に述べた末、ゆえに「漢詩文は欧文よりすぐれている」などと断定する軽薄さが、山本夏彦と世間との接点。歴史教科書の「つくる会」への賛同も、さもありなんとおもいます。シオランの「祖国とは国語だ」という言葉をひきつつ日本語の衰退を嘆いて三十年後の昨今、衰退極めて「ろくでもねえ」日本語を使う世代が、かえって愛国的に傾斜する状況をみて草葉の陰の山本翁、なにをかおもはん。52026/04/04

Prince of Scotch

17
再読。あまり読め込めなかったが、コメントしたい。明治末年に文部省が学校教育では口語文を主にせよと指導した。文語文との断絶は戦後突如始まったものと思われがちだが実情は異なるらしい(12~13ページ) あと、中島敦の章(124ページから)で自身は高校時代、非常に難解と思われた『山月記』が永く国語教科書に採用され続けている理由が判ったのは目からウロコだった。2021/08/06

双海(ふたみ)

16
久しぶりにいい本に出会った感じです。たしかに、口語で書かれた詩なんぞ読めやしませんね、と云ったら怒られるかしら・・・。2014/08/02

kochi

12
山本夏彦翁は、「チョピンとはおれがことかとショパン言ひ」を斎藤緑雨の作とするが、ネットでは「ギヨエテとはおれのことかとゲーテ言い」だという見解もあり、まあ、あえて言う「リーバイ・ストラウスとレビィ=ストロースは綴りは同じだけど親戚ではないらしい」2010/12/16

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