出版社内容情報
自らの大腸癌手術の予後の経過と心の問題、心に残る患者、癌医療の現場の最近の激変ぶりなどを、心温まるエピソードを交えて綴る
内容説明
「進行した大腸癌の手術を受けたのは丸九年前、五十五歳の夏だった」―日赤医療センター外科部長だった著者が、生還から9年にわたる自らのアフター・キャンサー期の折々に考えた生と死の問題、患者から学んだことや最近の癌医療現場の激変ぶりを綴った温もりのあるエッセイ25篇。名著『医者が癌にかかったとき』の続篇。
目次
プロローグ 突然死と癌死の差
第1章 医者が癌にかかったときそれから(アフター・キャンサー―僕自身の術後九年間;友人医師たちの癌治療;ふたりの患者さんの「奇跡!」)
第2章 再び患者から学ぶ(「なにを頑張ればいいのかね」;手術も大事、晩酌も大事;病んでも芸人 ほか)
第3章 癌治療と医療現場のいま(外科医が変わる、医療が変わる;医者の不養生と笑うなかれ;変わりゆく看護の現場 ほか)
エピローグ 選べるなら老衰・癌死を選ぶ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
45
実家本。医師として勤めていた著者が、自身がガンに侵されて考えた生と死の問題、患者さんから学んだこと、ガン医療現場の激変ぶりなどを綴ったエッセイ。約20年前の本なので今とはまた違う部分もあるんだろうけど、患者と医師の両方の視点からの話がとても興味深かった。ちなみに著者は、大腸ガンから生還したのち肝臓ガンに侵されて既に鬼籍に入られている。もし自分も将来ガンになることがあったら、著者のような患者目線に立ってくれる良い先生に診ていただけたらいいな…と思う。2019/05/24
ひろき
0
誰もが、なり得るこの病。 作者は、医者で自身をはじめ、多くの患者さんを通して感じた『生き方』が綴られている一冊。 とある方の一言。 『癌は、自然のしくみの一つ。癌も身のうち、“不良息子”とも仲良くする事を考えんとな』 全ては、物事の考えようなのだと。 Up to you!2014/09/05
ちゃびたん
0
★★★☆☆2019/12/04