出版社内容情報
天性の柔軟な身体と華麗なフォーム。その打球が廃虚の空に描く、虹のような放物線。西鉄黄金時代を築いた天才打者の破天荒な人生
内容説明
戦後の廃墟に彗星の如くデビューし、虹のようなホームランを放って、復活早々のプロ野球を隆盛にみちびく牽引車になった“青バット”の男。知将・三原脩監督のもとで、豊田・中西・稲尾ら若獅子たちを率いて西鉄ライオンズの黄金期を築いた男―大下弘。不世出の天才打者の破天荒な生涯をプロ野球復興史と重ねて描く。
目次
第1部 スター誕生(廃墟の祝祭;夢の原っぱ;虹をかける男;青の時代)
第2部 西方の覇者(愛の讃歌;運命の邂逅;黒の軍団)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
7
再読→→→戦後プロ野球50年。その間、幾多のスター選手が活躍した。終戦直後に彗星のごとく登場し、廃墟の空に虹のようなアーチを架けつづけた大下弘。まさに彼こそが、プロ野球隆盛の礎を造る旗手だった。知将・三原監督の指揮のもと、西武ライオンズの野武士軍団の中核となった大下の“青バット”がうなるたび、大衆はその快音と打球の軌跡に夢を重ねた。華麗な天才打者の数奇な生涯を追う。2019/11/30
鈴木貴博
3
印象に残っている本の記録。戦後の廃墟の空に虹のようなホームランを放ち、復活したプロ野球を隆盛に導いた”青バット”の男、大下弘の生涯。光と影とその時代。2020/01/30
キミコ
1
戦後プロ野球が復興していく様子がありありとわかって面白かった。戦後遠征先で食料をかき集めるのが大変だったとか、選手も駅で雑魚寝する様子は今では考えられない。とても面白かった。2010/03/04
たーくん
0
大下弘の生涯を通して、戦後のプロ野球を見る。 2008/12/30