文春文庫<br> 収容所(ラーゲリ)から来た遺書

個数:
電子版価格
¥680
  • 電書あり

文春文庫
収容所(ラーゲリ)から来た遺書

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月19日 14時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167342036
  • Cコード C0195

出版社内容情報

敗戦後12年目に遺族が手にした6通の遺書。その裏には、厳寒と飢餓と重労働のシベリア抑留に屈しなかった男達の感動の事実があった

内容説明

敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。

目次

1章 ウラルの日本人俘虜
2章 赤い寒波(マロース)
3章 アムール句会
4章 祖国からの便り
5章 シベリアの「海鳴り」

この商品が入っている本棚

1 ~ 4件/全4件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

297
ラーゲリの日々は壮絶。極寒のシベリアで強制労働や低栄養、不衛生で死亡者も多数。反ソ的言動があれば、ソ連監視員に脅された日本人が仲間を密告、暴行や嫌がらせ、戦犯とされ俘虜生活が長びく。それでも必ず生きて日本に帰ろうと仲間を励まし、俳句や小説など芸術作品に触れさせる山本、それを慕う仲間たちの想いに敬意。人はあたたかいな。感動実話。「(略)どんなに理不尽ではあっても絶望することなく、今いる状況のなかに喜びも楽しみも見いだし、しかもそれを他人にまで及ぼしてしまうところに、山本の精神の強靭さと凄さがある、(略)」2022/11/24

遥かなる想い

213
第21回(1990年)大宅壮一ノンフィクション賞、 第11回 (1989年)講談社ノンフィクション賞。 シベリア抑留を余儀なくされた人々の 苦闘の日々を描く。 ロシア通訳山本幡男の抑留の軌跡を 軸に、収容所の生活ぶり・日本への想いを 抑えた筆致で今に伝える。時代に翻弄された 先人たちの無念の想いが哀しい。 日本で待ち続けた 家族に 33年ぶりに届いた 遺書の重み…友人たちの「記憶」の 凄まじさを感じる、そんな作品だった。2018/10/14

yoshida

201
シベリア抑留を通じて、生きることについて考えさせられる名著。人の一生は様々な事柄に逢う。外的な環境を変えることは並大抵のことでは出来ない。ならば置かれた環境で如何にして生きるか。シベリア抑留の苛烈な状況下において、死は甘美な誘惑であり、帰国を絶望視するのが常人の考えだと思う。その状況下で自身が絶望しないだけでなく、周囲の抑留者の心にまで仄かな希望の灯火を与えた山本幡男という人物の不屈さに感嘆する。人が生きることの偉大さ、大切さを切実に感じることの出来るノンフィクション。少しでも多くの方に読まれて欲しい。2018/01/18

191
終戦間際、ソ連軍が参戦し多くの日本人が捕虜になりシベリアへ連行された歴史。復興に励む本土は戦後でもこの人たちにとって戦争はまだ続いていた。ソ連軍は米軍よりも残酷で非道なものだったと聞いています。敗戦国だからってここまでの仕打ちを受けなければならないのか?事実無根の容疑をかけられ拷問されるのは読んでいて目をそらしたくなる光景です。文字の書かれたものも持ち帰ることが出来ず頭で記憶し亡くなった仲間の遺書を家族に届ける。収容所で亡くなられた方々皆の遺書として。今の日本に生きるわれわれへのメッセージにも思えました。2014/01/12

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

156
大戦終了後、俘虜としてシベリアに抑留された人は60万人、わかっているだけで7万人以上の人が祖国の地を踏むことなく亡くなられた。過酷な労働、寒さ、飢え、病気、絶望的な状況の中で、常に明るさを見出し、「ダモイ(帰国)」は叶うと仲間を励ました山本氏。そして、病に倒れた山本氏の遺書を正に必死の覚悟で遺族に届けた仲間たち。彼の子供たちに向けたメッセージは今の若者たちに贈られる言葉でもあると思う。近頃本屋のPOPで「感動の物語」とか宣伝してるそこらの本など吹き飛んでしまう本。多くの人に読んでもらいたい。★★★★★2013/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/433542
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。