文春文庫
失われた鉄道を求めて (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167331078
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0126

出版社内容情報

沖縄県営鉄道、耶馬渓鉄道、草軽電鉄等々、今はなき鉄道廃線跡を探訪した鉄道紀行文学の傑作。後の廃線跡ブームの先駆けとなった。

内容説明

無駄のない文体と諧謔の裡に、限りなく深い鉄道への憧憬をにじませた宮脇俊三の紀行文学は、歿後もその輝きを失わない。日本国内のみならず、サイパン、ティニアンなどの廃線跡を探訪した本書は、鉄道考古学という新ジャンルを確立しただけでなく、のちの廃線跡ブームの先駆けともなった記念碑的作品。

目次

沖縄県営鉄道
耶馬渓鉄道
歌登村営軌道
草軽電鉄
出雲鉄道
サイパン、ティニアンの砂糖鉄道
日本硫黄沼尻鉄道

著者等紹介

宮脇俊三[ミヤワキシュンゾウ]
大正15(1926)年、埼玉県川越市に生れ、東京で育つ。昭和26年東京大学文学部西洋史学科卒業。中央公論社に入社し、「中央公論」編集長、編集局長、開発室長、常務取締役を経て、53年同社退社。52年、国鉄全線完乗。主な著書に「時刻表2万キロ」(第5回日本ノンフィクション賞・第9回新評賞受賞)「時刻表昭和史」(第6回交通図書賞受賞)「殺意の風景」(第13回泉鏡花文学賞受賞)など。60年、交通文化賞受賞。平成11(1999)年、第47回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナルド@灯れ松明の火

15
廃線の旅。国鉄完乗の際、後回しにされた全国の私鉄乗車は、気付けばかなり廃線となっていた。廃線後の駅舎跡・路盤・切通し・橋脚・トンネル・レール・枕木・犬釘などを探し求めて往時を偲ぶ旅に宮脇さんの哀愁の想いがあふれる。お薦め2016/11/30

nyanlay

11
廃線跡を巡る旅。とあり、興味深く読みました。鉄道好きには様々な分野があるのですね。こちらの本は時刻表の写しと簡単な路線図だけで、写真などないので、想像力をフル稼働と言う感じ。また編集の加藤氏とのやり取りも面白い。2016/10/14

saga

7
表装の草軽電鉄が地元の銚子電鉄の風景とダブり、とても気になる本だった。廃線跡を辿る鉄道考古学と言える著作なのだが、宮脇氏の辿る廃線跡はなかなかに本来の姿を現してくれない。道に迷う姿が現実的で、読んでいたハラハラしてしまった。2013/02/12

はち

6
廃線とは悲しいもの。その廃線の跡をたどる旅。なので今回は乗り鉄ではなく、徒歩や自転車がメイン。沖縄にも鉄道があったのには驚き。知らないことがまだまだたくさんある。今はモノレールがあるはず。2011/06/08

のぞみ

3
災害、戦争、モータリゼーションとの競合…『時代』に切り捨てられた鉄道の数々。それは確かに人々の夢だった。たとえ票集めの、赤字必至の路線だったとしても、それは夢だった。だからそこに遺されたのは、その人々の夢の残骸であり、その夢の犠牲となった人々の残響。宮脇氏の探訪は、それらへのせめてもの慰霊だろう。2017/03/01

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