文春文庫<br> 汽車旅は地球の果てへ

文春文庫
汽車旅は地球の果てへ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167331030
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

アンデスの高山列車、人喰い鉄道サバンナを行く、フィヨルドの白夜行列車など、鉄道ファンなら一度は挑戦してみたい難路を往く!

内容説明

海抜4783メートルのペルー・チクリオ峠を越えるアンデスの高速列車、ライオンに襲われた悲惨な鉄道建設史をもつケニア鉄道、最北の駅ノルウェーのナルビクへの白夜行列車、マドリードからカサブランカへのタルゴ列車の旅、そしてオーストラリアを横断する「インディアン・パシフィック」など鉄道の果てを極めた汽車旅を紹介。

目次

アンデスの高山列車
人喰鉄道・サバンナを行く
フィヨルドの白夜行列車
ジブラルタル海峡を渡る
ナイル河の永遠
オーストラリア大陸横断列車

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

307
世界の辺境を行く列車の旅6篇。表題の「地球の果て」は、いささか大仰にしても、なかなか行けるものではない。とにかくお金と暇とがなければ。その点、著者の宮脇氏は恵まれている。ご隠居で暇はあるし、スポンサーは付いているしと、まことに羨ましい次第。さて、これら6つの中でどこに行きたいかといえば、私ならやはりペルーを選ぶ。マチュピチュにも、もちろん行きたいが、ここは鉄道の旅。やはりサンタアナ線のララヤ峠4319mと、鉄道での世界最高地点ペルー中央鉄道のチクリオ峠4783mを目指したい。行きたいなあ。2017/11/11

ドナルド@灯れ松明の火

18
宮脇さん、鉄旅海外編。日本国内版よりも各国各地の描写が素晴らしい。そこらへんの旅エッセイや観光ガイドをはるかに凌駕して、宮脇さんと一緒に旅行しているような気持ちになる。出版社の手助けを得て切符手配等の煩わしさがなく主に一等車に乗っているが、それでもその汽車旅の雰囲気やその時点での各国の国情や文化が伝わってくる。お薦め2016/10/21

のぞみ

3
今作はまさに、地球のあらゆる地からその果てへと駆け巡る旅の数々。人間のたった100年間における、世界中に鉄道を敷かんとの熱意。それは、各国それぞれの事情や思惑があり、悲劇があり、自然との戦い、そして人間同士の様々な歴史の転換をも伴った、一つ一つの人類史ではないだろうか。それら「歴史」を、多くを語らず、皆まで言わぬ宮脇氏の文章は沿線風景と同じく坦々と綴る。喜びも悲しみも、ただ只管走り続ける汽車には関係の無いこと…その無情さに似ているのかもしれない。2017/06/01

すぎやん

3
数年ぶりに宮脇さんの紀行文を読む。たしか、どこかの古本市で手に入れたものだったと思う。日頃は列車なんて移動の手段だろうと思っているが、とっても楽しそうで、少し興味が湧いてくる。世紀が変わりネットも普及した現在なら、また別の旅になるんだろうなと想像を膨らませるのも楽しい。マチュピチュはきっと訪れてみたい場所の一つ。2016/10/12

シ也

3
海外の鐵道はシベリア鉄道とハワイの観光列車しか乗った事の無い自分としては新鮮な物として読めた。特にアンデス山脈のエピソードは命がけで鐵道に乗った話で、旅のドキドキした高揚感をひしひしと感じた2015/05/07

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