文春文庫<br> がん 生と死の謎に挑む

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文春文庫
がん 生と死の謎に挑む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167330231
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

がんとはそもそも何なのか――。突然の宣告、そして手術。思いがけない経験ののち、「知の巨人」ががん研究の最先端に立ち向かう。

われわれはまだがんという病の正体を知らない

がんとはそもそも何なのか――。突然の宣告、そして手術。思いがけない経験ののち、「知の巨人」ががん研究の最先端に立ち向かう。

内容説明

取材を重ねれば重ねるほど、ふくらむ疑問。がんとはそもそも何なのか―。日本人の二人に一人が罹患し、三人に一人が死亡する「人類最大の敵」の本質に真正面から対峙し、圧倒的な情報量で大きな話題を呼んだ「NHKスペシャル」の精髄を収録。さらに自身の体験記「僕はがんを手術した」をおさめ、がん研究の最先端を鳥瞰する。

目次

第1章 がん 生と死の謎に挑む(「がんとどう向き合ったらよいのか」;従来のがん番組とは一線を画す;がんは遺伝子の病気;検出できない微小転移;「隠れ蓑獲得能力」 ほか)
第2章 「僕はがんを手術した」(宣告;主治医との対話;膀胱にメスが入ったとき;がんという敵の正体)

著者等紹介

立花隆[タチバナタカシ]
昭和15(1940)年長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けている。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10年司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

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2014.01.02(12/29)(つづき)立花隆著。 01/02 (p034) 陽子線治療装置(カット、泣く) ロリ・ハミルトン(カット、泣く) ◎がんは、遺伝子の病気。 がんという病気がそもそも何なのかという本質部分の大略はわかっています。 がん細胞は死にません。 不死の細胞です。 増え続ける。増えるとそこに蓄積してこぶのような細胞の塊になります。 腫瘍です。 増殖がある限度内でとどまり、ある境界線以上に増えていかなければ良性腫瘍です。  2014/01/02

i-miya

60
2014.02.11(01/29)(つづき)立花隆著。 02/11 (P038) 人は60兆個の細胞からできている。 一つ一つの細胞が、その人特有の細胞の設計図であるDNAを持っている。  DNAは、その人の遺伝子の集合体で、その人の一つ一つの細胞の運命を司る設計図群です。 (1)どの細胞が、(2)どのような時期に、(3)その人の体のどこで、(4)どのようなシチュエーションにおいて、(5)どのような働きをすべきか、(6)すべてそこに書き込まれているのです。  2014/02/11

i-miya

53
2013.09.20(つづき)立花隆著。 2013.09.19 (細胞の仕組) 細胞の中で目に見えない信号が行きかっている。 この複雑な信号こそが細胞をがんにかえる原因だという。 図の上の点と線。 アルファベットの点は遺伝子の動き。 一本一本の線は、その間でやりとりされる信号。 この信号径路はパスウェイと呼ばれる。 (~RASを含む径路) ワインバーグ教授が世界で初めて発見したがん遺伝子のRAS。 このRASを含むパスウェイは細胞を分裂させて増殖させる命令を担っている。 2013/09/20

i-miya

52
2013.11.29(11/29)(つづき)立花隆著。 11/27 (p029) ワインバーグ博士。 1996、「がん研究レース」の中で、1970年代の状況を述べる。 「放射線、化学物質、がんウィルス原因となりうることしかわからず、ミステリー」 やみくもの中で手さぐり状況、一流学者でこのありさま。 臨床現場も同様、むなしくつらい立場。 杉村隆医師(国立がんセンター第七代総長)、必要偽善、良心的偽善。 大半のがんは完治、期待できない。  2013/11/29

i-miya

46
2013.10.04(つづき)立花隆著。 2013.10.03 ナースセルの写真。 紫の白血病細胞に栄養を与えているのが正常細胞です。 ○体の中でがん細胞は仲間のように手厚くもてなされている。 ○薬瓶~薬瓶回転-実は抗がん剤の副作用にも関係する正常細胞とがん細胞のつながり。 がん細胞を攻撃すると正常細胞まで死んでしまう。 ○がん細胞と正常細胞の関係を絶つのはむつかしい。○立花~半分自分で半分エイリアン、やっつけようにも半分は自分。 分離できないような形で完全に入り組んでいる。 2013/10/04

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