内容説明
皇帝玄宗に昔日の面影なく、宮中には楊貴妃の一族が跋扈する。楊氏を倒さねば国が滅ぶ―朝衡は「秘策」を胸に対決にのぞむ。北の范陽(北京)では、安禄山が挙兵、都に亡国の戦慄が走る。朝衡の、真幸の、好漢たちの運命は…?日本とは何か、日本人とは何か。限りない考察に誘う話題沸騰の歴史活劇、堂々の完結。
著者等紹介
辻原登[ツジハラノボル]
1945(昭和20)年和歌山県生まれ。90年「村の名前」で第103回芥川賞受賞。99年「翔べ麒麟」で第50回読売文学賞受賞。2000年「遊動亭円木」で第36回谷崎潤一郎賞受賞。東海大学で小説の創作法について教鞭もとる
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感想・レビュー
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翔亀
49
「国破れて山河在り 城春にして草木深し」と杜甫が詠じたのが安禄山により破壊された長安の都。それは白居易の長恨歌に歌われた、玄宗と楊貴妃のよく知られたエピソードを生む唐帝国の安史の乱の時代。本書はその時代を丸ごと語った史実に忠実な歴史小説だったのだ。ただ一点、時代を動かした玄宗と安禄山と楊国忠の政治闘争には、実は第三の極のリーダーとして日本からの留学生・阿倍仲麻呂がいたという点を除いて。それも安禄山を倒した後の臨時政府の首班に目されるという大人物として。これはもう、わくわくするではないか。一方で、金庸ばり↓2017/04/14
かおり
0
阿倍仲麻呂と茉莉が最後に結婚して良かったです☆☆2012/05/21
akizuki_b
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上巻の感想で三銃士のアジア版っぽい話と書いたけど最後までそんな印象のストーリー展開だった。2010/01/29
yasu7777
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★★★☆☆ 渋谷2644-3462020/12/19
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- 和書
- ありんこトロッコ