文春文庫<br> 宮本武蔵 (新装版)

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文春文庫
宮本武蔵 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 486p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167314682
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

山中で棒を振り回していた少年は、13歳にして試合相手の頭蓋をかち割った──。自身も剣の達人である著者が描く凄絶なる歴史長編!

内容説明

十三歳で対決者の頭をかち割り、以来六十余の闘いに勝ち残った剣の天才、宮本武蔵。美作国のふるさとを追われるようにして出奔し、幼馴染のため、自らのため名をたてようとするも、もはや戦国乱世は終わり、徳川の平和は彼に決闘につぐ決闘という壮絶な流浪を強いた―。孤高の人間を描いた傑作歴史長編。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
昭和4(1929)年、和歌山市に生れる。東北大学法学部卒業。昭和53年『深重の海』により第79回直木賞受賞。平成7年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。平成15年旭日小綬章を受章。平成17年第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

62
宮本武蔵の10代の頃から巌流島までの生涯が描かれていました。二刀流で戦ってきた様々な戦いがまさに目の前で繰り広げられているような臨場感があります。戦国時代を戦いで駆け抜けた孤高の剣士に引きつけられました。2020/12/27

うわじまお

43
おつうもマタハチも出てこない宮本武蔵。いろいろあるんですね。これまでと違った視点の武蔵と出会えました。2018/03/09

さきん

18
吉田英治の宮本武蔵は長いけれども、本作は一冊で読み切れる。その分、決闘シーンは短い。でも余り着飾ってない人間らしい宮本武蔵像で親しみ易かった。他の流派の解説もわかりやすい。戦乱の世が終わっていく流れで、乱戦や大戦、人殺しの経験を武士が積めなくなって、剣術家の需要が増してきた時代に武蔵は生きていたんだなと感じる。2017/11/11

マーブル

14
吉川武蔵と比較し、資料の裏付けという強みを感じる。ことに『五輪書』を読んだばかりだと、あちこちにそこからの引用を見つけることが出来、楽しい。まるで『五輪書』を噛み砕いて示してくれているかのようだ。極めた技を弟子に伝えようとするあたりから、孤独を痛烈に感じる。『五輪書』の内容は武芸の細部に至るが、その精神はそう簡単には理解できない。センスがない者には理解し難いものだろう。天才を理解することは困難であり、武蔵は類まれなる天才であった。そして天才はその技を伝える相手はおらず、したがってとても孤独である。2022/06/16

BluePlanet

5
★4.6 2012年11月10日(初版1985年5月)発行。著者の本は初めて読了したが、なかなか面白い。宮本武蔵は佐々木小次郎との巌流島(船島)の決闘が有名だが、この小説は、武蔵の10代の頃から、小次郎との決闘に至るまでのさまざまな出来事が、まさに眼の前で見たようなタッチで描かれている。今まで武蔵のことは読んだことはなかったが、1584年に生まれ、まさに戦国乱世の時代に生きたが故の時代の人だったんですね。小次郎との決闘は1612年。まさに怒涛の時代に生き抜いた孤高の人間。次は五輪書も読んでみたいですね。2015/04/25

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