文春文庫
名をこそ惜しめ―硫黄島 魂の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167314590
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

日本軍二万人、米軍三万人という未曾有の戦死傷者を出した太平洋戦争末期の激戦地、硫黄島。栗林忠道中将率いる第一〇九師団が、物量に劣りながらも米軍側に多大な損失を与えることが出来たのはなぜか。多数の硫黄島生還者に取材し、戦争の非情さを再現した著者渾身、文字通り「魂の記録」である。

目次

硫黄島へ
迎撃準備
死への覚悟
破滅への足音
将軍の苦悩
最後の準備
海兵隊上陸
死闘
散ってゆく花
火焔の戦場
最後の戦闘
埋葬
黙祷

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
昭和4(1929)年、和歌山市に生れる。東北大学法学部卒業。昭和53年『深重の海』により第79回直木賞受賞。史料を十全に分析する闊達な史観から旺盛な創作活動を続けている。平成7年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。平成15年旭日小綬章を受章。平成17年第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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り こ む ん

33
日本陸軍3500倍の圧倒的な火力を相手に立ち向かった。立ち向かわずならなかった人びとの壮絶な戦闘。籠城は援軍が来てこその成立するものだけど、日本の戦争にはどこも見捨てられている。それがどんなに残酷なことか?本書を読んでいて思ったことは、日本人ならではの感覚で、日本人でなければやらなかっただろう。と、「軍人と言うものは、死地を選んで名誉を重んずることを、武士の本懐とするものだ。しかしいかなる困難な戦場においても死ぬことが軍人の名誉ではない。」本書に語られた言葉。この名誉の死が日本人の価値観。2019/03/28

モリータ

14
◆視点人物となるのは手記を残した数少ない生還兵士のほか、死亡するまでが想像で描かれる兵士、栗林、西などの司令官。視点が定まらずとっ散らかった印象。◆海軍陸戦隊や工兵などの視点があり、上陸後の戦いまでの陣地整備や艦砲射撃の描写が多くあるのはよいが、客観的事実として描かれているような事柄が本当にそうなのか(ノルマンディー上陸作戦に比して米軍の負傷者で大手術が必要だった割合が5%→90%とあるが、一軍医の証言でしかないように読める)など、鵜呑みにできない箇所もあり。2019/06/03

koushi

8
硫黄島の生還者の証言を元に描かれていました。小説形式ではあったのですが、実在の前線で戦った兵士の体験談だけあってとても生々しく描かれていて、戦闘の苛酷さだけでなく飢えや渇き、病のとの闘いは想像を絶するもので、何一つとして美化されておらず、戦争体験を知る機会が少なくなった昨今、私にとって大変貴重な一冊となりました。2013/11/12

7
水不足、飢え、耐えられないほどの硫黄の熱気、硫黄島の戦いでは、小柄な上に痩せこけた日本人兵士たちが、ゴリラのように大きくてムキムキの米軍に、たとえ武器もなく一人でも立ち向かってどんどん突っ込んでいかれました。日本人の精神って米軍には脅威だったんだと改めてわかります。詳細すぎて多少難しいところもありましたが残酷な戦場でいつ死んでもいい状況でも自分たちの限界の中でなし得る敵への報復を決め闘ってくださった英霊に感謝の意でいっぱいです。2014/01/26

yoyogi kazuo

3
村井康彦、越村敏雄、金井啓、多田実、加藤康雄らの帰還兵の手記による。力作だが、読み通すのは限りなくしんどい。こんな本を読んでしまったら、もうこれまでのように生きることなどできなくなる。それでも、否、だからこそ読むべき一冊。2021/08/31

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