内容説明
女性と見まごう美貌で北辰一刀流を会得した薩摩藩の剣豪隠密、赤星速水。西郷隆盛の信頼篤い速水は、藩の軍資金稼ぎのため、女密偵以登とともに生糸の密売の藩命を受け、横浜を目指してひた走った。そして舞台は京都、大坂、上海、アメリカへ。薩摩藩の幕末の激動期をダイナミックに描く歴史小説。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
昭和4(1929)年、和歌山市に生れる。東北大学法学部卒業。昭和53年『深重の海』により第79回直木賞受賞。史料を十全に分析する闊達な史観から旺盛な創作活動を続けている。平成7年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。平成15年旭日小綬章を受章。平成17年第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
18
時(代)は幕末、薩摩の西郷隆盛の許、京阪や水戸の情勢を探ると共に、軍資金を稼ぐキーマンとして働く、女性顔負けの面立ちにして、剣は示現流の達人という密偵がいたという…。 時代活劇とでも言う、最近は見かけなくなったストーリーの初出は、週刊文春昭和58年。08年、大河ドラマ「篤姫」に合わせての新装版のようだが、今となっては、天狗党の乱の記述で朝井まかて著「恋文」が思い起こされる。 スリルあり、ロマンスありのひと昔前の作品だが、存分に楽しめる。磯田道史氏の解説もおもしろかった。2017/04/14
nokiko
1
えー!そんな終わり方なのー!っていう終わり方 カライモ標準語とネイティブの間のセリフだから鹿児島弁に 触れたことない人にはつらいかも 私はちょっとかじってるから なつかしかった 2015/09/04
kayoshi
0
★★・・・ 2002/07/05