出版社内容情報
黒船がきた。コレラも大蔓延。幕府中枢は錆つく。朝廷は無力。未曾有の国難に立ち向かう忍藩主松平忠国、井伊直弼らの果敢なる生涯
内容説明
江戸湾防備を命ぜられた武州忍藩主・松平忠国は天を仰いだ。三十余年、未使用の大砲は砲弾と口径が合わず、弾丸に布を巻き、糊で固めて撃つ始末。これで米露英を払えるというのか。混迷する幕政、高まる外圧、浮き足だつ庶民。新しい時代の扉を押し開いていく忠国、松陰、象山、直弼らの奮闘を描く群像ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
28
ペリーやハリスの話はあまりにも有名なので、プチャーチンの話を紹介する。 ペリーが去ったあと、ロシアから軍艦ディアナ号でロシア艦隊プチャーチンが大阪湾に入り、ついで翌月に下田港に移動した。前年の長崎交渉を継続し、下田の長楽寺で日露和親条約8ヶ条を締結。日露国境としては千島は択捉島とウルップ島の間、樺太は界を分たず、これまでのしきたり通りとした。 このディアナ号は下田に停泊中に大地震がおき、津波による損傷で戸田まで牽引され、日本の技術者と共同で造船し、無事乗組員を帰還させた美談が紹介される。2019/06/30
まりみ
0
ラスト近くの怒涛すぎる歴史的記述、ちょっと怒涛すぎると読みながらは思ったが、あんなふうに〜怒涛のように〜開国せざるを得なかったんだなと、読了した今は納得。2009/07/02
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