出版社内容情報
酒、食べもの、映画、文学、そして人間。達意の名文で縦横自在に語られるエッセイ群は、豊醇な余韻を残す極上の酒の味わいがある
内容説明
父は酒のみだった。敗戦の後、十年ぶりに帰還した父は、酒を絶っていた。そして、まるで客人のような父との間に、隠やかな時間が流れ始めるきっかけも、酒であった。―人物、動物、好きな映画や音楽、文学の話まで、達意の名文で縦横自在に語られる。歳月にはぐくみれた極上の酒のようなエッセイのたのしみがここにある。
目次
短篇の愉しみ
日本語の行方
好きな詩
風の姿
シグレを待つ人
詩魂学才―『愛酒楽酔』を読む
大仏次郎氏の人と文学
意欲の人
無垢な心情
小説と衣裳
本の置き場所〔ほか〕



