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文春文庫
ウィンター・ムーン〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167309589
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

カルト映画監督が犯人と目されるロスの街頭乱射事件。一方、殺された刑事の父親が管理するモンタナの山荘周辺で超常現象が相次ぐ

内容説明

LA市警の警官ジャックは、ガソリンスタンドへ滑りこむレクサスの美しいボディを見るともなく眺めた。いい車だな。が、死神はそのレクサスに乗っていたのだ。白昼の乱射事件。阿鼻叫喚。ジャックは犯人とおぼしき男を夢中で撃った。市民の味方。“天使の街”の英雄。が、彼の入院中、妻と幼い息子の身には思いがけないことが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

68
超久しぶりのクーンツ。スティーブン・キングより読みやすいぶん少し安っぽくなりがちかもしれないが楽しめるというのはこっちかな。「ストレンジャーズ」にしろ「ウォッチャーズ」も同じなにか得体のしれないものが迫ってくるくだりはよく似ていると感じた。いきなり銃撃戦から始まりシーンが超スローモーション風に描かれているあたりはかなり映画的で楽しめる。下巻はまだとりかかっていないのでもうしばらくしたら読むことにしよう。こういう本は寝床で読むのが一番だ。2017/03/01

白のヒメ

41
分けて語られる都会での衝撃的な事件と、田舎の牧場での不可解な出来事。都会での事件は、とてもリアルで現実的な日常の恐怖を読者に掻き立てるのだが、田舎での出来事はあり得ない理解不能な背筋の凍る展開になっていく。読み進めていくうちに上巻の最後で、この二つの出来事が繋がる展開に。これって繋がるのか!と改めて驚愕。この二つが繋がってしまったら、どんな恐怖になるのだろう。青ざめて下巻へ。2018/06/08

ホレイシア

11
とりあえず上巻読了。アメリカ人の口から「日々新たな醜悪さと退廃が加わり、無政府状態へと突き進んでいるように見える社会」なんて言葉が出るとはね。大半はバカで気がつかないか、見ないふりをしているようだが、この著者はきちんと自覚している。さて内容だが、ドラッグをやっていて異常な行為に走った映画監督を射殺し、自分も重傷を負った警察官とその家族が受けるいわれのない嫌がらせの話と、山奥で隠遁生活を送る老人が巻き込まれた信じがたい事件が交互に語られる。最後にどうつながるかがわかったので、下巻の展開が楽しみである。2009/06/15

白玉あずき

9
処分しようとして つい読み始めてしまった。いやあ懐かしい。ホラーが流行したころはキングと並んで随分楽しませてもらったっけ。登場人物がしっかり描かれているので感情移入しやすく、非現実の世界の中に違和感なく入って行ける。怖くて生理的に気持ち悪いし、再読の筈なのに覚えてないので楽しい。レクサスやソニーが登場、ああ日本の元気だった頃だ、社会がどんどん悪化し異常になっていくと何度も書かれていて、そんな時代の思潮だったと懐かしくもほろ苦い。やっぱり本の処分は難しい。若い頃よりこの手の恐怖には弱くなったかも。2014/04/20

Tetchy

5
導入部はいつもながら物凄い。いきなりクライマックスを迎える。それから膨らむ主人公の周囲を取り巻くエピソードも興味深く、これを貫けばある意味、小説の大家としての地位も確立できるであろうと思うのだが、やっぱりクーンツは怪物や宇宙人が好きなんですねぇ~!しかしエピソードや人物設定などを取り上げれば面白くなる要素ばかりなのだが、それらを十全に活かしきれないクーンツ。あと、主人公以外の登場人物の使い捨て癖が顕著だ。2009/07/22

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