出版社内容情報
おんぼろ装甲車をエチオピアに売りつけたばっかりに、海に砂漠に敵弾をかわしつつ決死の輸送を試みる生命知らずの流れ者の冒険行
内容説明
時代は懐しくも１９３５年、“ローマの狼”ことムッソリーニの軍事政権が虎視眈々と帝政エチオピアを狙っている。中古の武器でも喉から手の出るほど欲しい弱国をカモに一儲けをたくらむ流れ者二人に、美人ジャーナリストや部族の抗争もからんで、血湧き肉躍る砂漠の大冒険。愛すべきロマンチシズムただよう、本格冒険小説の醍醐味。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
96
エチオピアのイタリア制圧を拒む戦いを描いた一大冒険活劇で初読。著者のけれん味ない一途な「冒険活劇ごころ」に酔いしれた。ポンコツの装甲車を高額で売り逃げしようとするアメリカ人技師とイギリス人士官上がりが、エチオピア祖国防衛軍の応援をさせられる羽目に陥る。そこに美人ジャーナリストが絡み、愛と冒険の大活劇が始まる。現地人の野蛮な血祭的迫害もあり、昔、南洋一郎や「冒険だん吉」などで血沸き肉躍った少年時代に帰ったような興奮を覚えた。難しい思想などもなくひたすら気持ちよくガンバル痛快な冒険劇であった。2023/04/15
洋書好きな読書モンガー
3
本棚から。あらすじは他の皆さんが紹介しているので割愛。映画「王になりたかった男」や「アフリカの女王」と同じ匂いがする物語なのに映画化されてないのか。残念。2024/04/03
コージ
3
ムッソリーニのイタリア軍がエチオピアに侵攻。エチオピアには兵器は愚か武器も旧式の銃しか無い。そこで米国のエンジニアと英国の元少佐の武器商人が英国払い下げの旧式の装甲車を高値で売り付けるためにエチオピアに向かうが、エチオピアの部族と一緒にイタリア軍と戦う羽目になる。同行した米国の女性ジャーナリストと三人で色々な場面での戦闘が描かれる。暗さの無い非常に明るい陽気な冒険小説であるが自分には戦闘場面が長すぎて途中は少し飽きてしまった。2020/06/19
聖月
2
○2001/04/01
ハジ
1
時代は1935年、帝政エチオピアを、ムッソリーニ率いるイタリアが虎視耽々と狙っている。武器の輸入を禁じられているエチオピアに、アメリカ人の優秀な機械工であるジェイク・バートンと、武器商人で元イギリス軍少佐のギャレス・スウェールズは、イッカク千金を狙って、古ぼけた4輌の装甲車を運び込む仕事を受ける。その旅に加わるのは、イタリアの暴虐を世界に伝える使命に燃えるジャーナリストのヴィッキー・カンバーウェル、エチオピアの有力な部族の若者であるグレゴリウス・マリアム砂漠を舞台にした冒険と、イタリア軍を相手にした闘い、2004/01/08
