出版社内容情報
ソ連の「無音潜水艦」の機密を知りすぎたため、秘密警察に追われる日本人技術者の戦慄! 痛快無比のサントリーミステリー大賞受賞作
内容説明
秘密警察の要員が散った。日本人技術者をA処理―暗殺せよ。最新式の船舶工作機械を旧ソ連海軍に納入したことで岡部信吾の命運は一転する。知りすぎた男は消せ。異変を察した岡部と娼婦エレーナの壮絶な逃避行が始まった…。万古不変のロシア人社会を背景に疾走する恋と謀略のノンストップ活劇。名作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
90
第11回サントリーミステリー大賞受賞。 旧ソ連時代を舞台にした作品である。 監視社会の怖さに迫力があり、面白い。 著者の実体験に基づいたストーリーなのだろうか?旧ソ連の内情がひどく不気味。 ソ連から日本に脱出したエレーナと岡部… 冷戦時代の雰囲気満載のミステリーだった。2024/07/24
・
1
結末がひどい。登場人物の性格がどれも似すぎていて、誰が誰なのかわかりにくい。視点はあっちこっちに飛び、敵側の思考もわかるため、緊迫感がない。やはり、追われるがわから読みたかった。あと、ときどき神の啓示のごとく、登場人物がひらめいて危機を回避するのに違和感を覚えた。また、オカベの頼れる日本人男っぷりが終盤で急に爆発したことにも。でも、異国の地を舞台にするって難しいことだと思う。それだけでも、作者は凄い。2013/12/17
sakohiroshi
1
ゴルバチョフが登場する前の旧ソ連を舞台にしたスパイス小説です。当時の生活が異常なほど細かく描かれており、物語により緊迫感を与えています。ちなみに、著者のその後の動向を知りません。2011/07/01
kanamori
0
☆☆★2012/10/20