出版社内容情報
現在米国には約一千人の被爆者が住んでいる。原爆を落とした国へ渡った人々が、日米のはざまで生きぬいた四十四年間の生活を語る
内容説明
「当地にも被爆した日系人が千人ほど埋れております」という手紙がアメリカから届いた。飛行機に飛び乗った著者を迎えたのは８０歳のメリー藤田。夫を原爆で失った彼女をはじめ、被爆後に写真結婚で海を渡った女性、捕虜だったオランダ人、胎内被爆者等、あの日広島で閃光を浴び、今も後遺症に苦しむ在米被爆者の戦後を辿る。
目次
第１章 シアトルにて
第２章 サンフランシスコにて
第３章 ハワイにて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
32
被爆後、アメリカへ渡った被爆者は千人ほどいるらしい。そういった情報が著者へ手紙として届き、著者が渡米しインタビューを行い出版したもの。被爆者の生い立ち、当時の様子、渡米後の様子などをルポ。シアトル、サンフランシスコ、ハワイなどに散らばり、米国生まれの日系人でも広島・長崎で被爆された方も多い。各地で活躍される方、また被爆者のまとめ役として中心になっている方、被爆者手帳をなかなか取れなかった方など苦労が伝わったきた。下巻へ。2018/07/12
