文春文庫<br> 忘れられた名文たち

文春文庫
忘れられた名文たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167286026
  • NDC分類 816
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本人の高度な文章能力は、日常読む新聞、雑誌、大衆小説によって養われたと筆者は言う。観戦記、レコード評等から埋もれた名文を収録

内容説明

「ごく平凡な日本人が文章を書く能力は立派なものだ」と著者はいう。文の極意は雑文にあり。日本人の文章のお手本は大文豪の作品ではなかった。野球や囲碁・将棋の観戦記、映画評から翻訳文、紀行文、はては浮気小説や身の上相談など、市井に埋もれた名文の数数を掘り起こす、各ご家庭必携の文章読本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kuukazoo

4
ここで扱われる名文はいわゆる文学作品ではなく、30年以上前の野球評論や囲碁将棋の観戦記、音楽や劇や映画のレビュー、グルメエッセイ、紀行文、新聞の身の上相談などなど雑誌や新聞に掲載された様々な「雑文」からのものばかり。書き手も画家や俳人や歌人や学者などで、著者によれば日本人はこれらの雑文を読むことで文章力を培ってきたという。雑文、というのが今の感覚では分かり難いかな。昔ほど小説/エッセイの差異が大きい気がしないのはやはり文体がどちらも口語体なせいか。その辺の文体の変化についても言及されており興味深い。2015/07/26

yakisamako

1
斎藤美奈子「文章読本さん江」で紹介されており、面白そうだったので読んでみた。日本人の文章のお手本は文豪の著作ではなく、我々が普段から目にする文章=雑文にあるということで、映画や音楽批評、野球観戦記などの新聞雑誌でよく見られる文章や、歌人俳人学者など職業作家ではない人たちの文章を掘り起こし、今では一般的な文章の書き方、スタイルを紐解いていく。いろいろな文章があり興味深く面白かった。あと歴史に埋もれた名文章再発掘という体もある気もする。2021/05/21

たかくん

0
TBSの名ディレクターがこんな本を書いていたとは。2023/02/12

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